SLAM DUNK、バガボンドで有名な漫画家 井上雄彦さんが、地震直後に笑顔をイラストを公開していたのが、twitter上で話題になりました。
それが最近、ポストカードの形になって、販売しているようです。
http://flow-er.co.jp/smiles/

ポストカードの収益は、東北関東大震災の義援金として寄付される、と掲載していますので、原価を除いたものについては寄付の対象となるのでしょうね。
早速、私も購入してみましたが、なかなか魅力的なイラストですね。
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さて、このような取り組みは一般的にソーシャルマーケティング、と呼ばれます。ソーシャルマーケティングは、社会の利益のためにマーケティング活動を行うもので、このポストカードそのもので企業活動というよりも社会貢献活動が中心ですね。
狙いは、単に社会に対して寄付をしましょう、というだけでなく、一般の人たちにその対価としてなんらか価値のあるものを提供しましょう、というきっかけを与える取り組みです。
例えば、このポストカード、恐らく、井上雄彦氏の人件費を除けば、あとは紙と流通コストがメインでしょうから、原価と言う意味では余りかかっていないと思います。この価格の殆どは、「デザインに対する付加価値」ですね。一般的に、このような芸術的価値、もしくはデザイン価値は当たり外れが大きいため、当たるものには高価格をつけることが多いようです。
この商品も、16枚のイラストに対して900円ですから、少し高めですね。一般的な絵葉書は、モノにもよりますが、お土産屋さんで売っているものは大体相場観として12枚500円くらいが多いように感じます。(尤も、最近は売っていること自体が減りましたが。)
また、バガボンドの絵葉書は5枚750円のようです。ですので、
smiles :56.25円/枚
バガボンド :150円/枚
一般 :41.7円/枚
ですね。バガボンドは講談社に対する著作権が含まれる可能性もありますが、それよりも顧客にとっての価値がより分かりやすい、と言うことなのだと思います。
いずれにしても、smilesの価格は「社会に対していくらお金を出すか」という議論ですから、価値構造が少し違うのですね。私自身も、単に「井上雄彦氏の絵葉書、900円」と言われても買わなかったと思います。


似たような事例で、コーズリレイテッドマーケティング(cause-related marketing。または、コーズマーケティング。)あります。こちらは目的を企業活動の利益においているところで、最近では、「東北産のお酒を飲みましょう」というような取り組みがそれにあたります。

日本の消費者の多くは、多少の金銭的余裕がありますので、社会貢献に対してお金を使う余力はあります。一方で、「何かしたいな」と思いつつも、寄付というところまでにはつながらないケースも多いのではないでしょうか。
そういった意味では、目的が社会貢献であっても、企業活動であっても、社会に対して還元できる仕組みと、それに対して消費することはとても良いことのように思います。