シナプス後藤です。

目玉焼き論争は少年時代からおっさんになるまで永遠に続くテーマの一つでしょう。
私が過去に見てきた論争の多くは、多数の醤油派 vs やや劣る塩派、そこにソース派やマヨネーズ派、ケチャップ派が入り、更には何もかけない派が入り乱れる大変な騒動です。

二次引用で恐縮ですが、TBS『林先生が驚く初耳学!』で科学的に検証した結果では、
・塩が最も理想的で、僅差で醤油
でした。
なお、測定方法は15〜60歳の味覚サンプルを持つ人工知能が搭載された「味覚センサーレオ」というものを用いておいしさを五味(甘味、塩味、酸味、苦味、旨味)の観点で検証したとのこと。

目玉焼きに何かける?論争に決着をつける科学的研究があったhttp://irorio.jp/natsukirio/20150414/221116/
ところが、アンケートを取ると、それでも醤油が一位になります。

キッコーマン調べ(2001年 n=2,933):
 54%が醤油、2位は塩:16%。
http://www.kikkoman.co.jp/news/01029.html

アイブリッジ(株)提供「リサーチプラス」モニターアンケート(2014年 n=500)
 1位:醤油
 2位:塩
 3位:塩コショウ
http://ranking.goo.ne.jp/column/article/497/

情報ソース不明(n=200):
 1位 醤油 (35%)
 2位 塩とコショウ (18%)
 3位 塩 (9.5%)
http://buzz-plus.com/article/2015/07/22/medamayaki/

ガジェット通信調べ(2010年 n=1000)
1位 醤油  551票 (55%)
2位 塩  290票 (29%)
3位 ソース  160票 (16%)
http://getnews.jp/archives/81422


なぜ醤油が一位になるのでしょうか?
それは、多くの人が小さい時から醤油で食べているからです。

何を美味しいと思うかは、それまでに食べてきたものによって変わります。例えば、日本人は出汁の味が基本的に好きですし、インド人ならカレー、韓国人はキムチです。凄くステレオタイプに書いていますが、平均を取るとそういう味覚になっているはずです。「食文化」というように、食は文化です。同じ人間であっても、どういう食事をするかで成長が変わると言う事です。
日本では、今では米の消費量より小麦の消費量の方が大きいです。元々はGHQの政策だったと言われますが、ここまで進化させてきたのは多くの食品メーカーや外食店の努力でしょう。

では、なぜ上述した味覚センサーは食文化と違う回答を出したのでしょうか?
考えられる理由は二つあります。
1) 味覚以外の要素を無視している
2) 対象サンプルに偏りがあった

1) 味覚以外の要素を無視している
 人は「美味しい」と感じる時には味覚以外にも嗅覚、視覚、触覚等も影響しています。例えば、牛乳が苦手な人も鼻をつまむと問題なく飲める、という話をたまに聞きますが、これも味が匂いから来ている証拠です。
よく海外旅行をすると空港に降り立った時に「その国の匂い」を感じると言いますが、これも文化的な背景があるのでしょう。一方で、日本人が日本に帰ってきても匂いを感じないでしょう。それが自然だからです。(醤油くさいと言われますね。)

2) 対象サンプルに偏りがあった
 こちらは可能性は低いと思っていますが、たまたま塩が好きなサンプルを抽出してしまうと上記の結果になるでしょう。もしそうだとすると、日本人の平均値を統計的に有為に集められれば結果は醤油が一位になるはずです。


結論です。
目玉焼きに何をかけたら最高に美味いのか?

ソースです。
理由は、私はそれが一番好きだからです。


反論したい方はどうぞ。恐らく永遠にすり合わないでしょう。なぜなら、あなたの味覚と私の味覚は違うからです。