シナプス後藤です。

先日、DVDを借りて、映画「英国王のスピーチ」を観ました。
英国王のスピーチ 公式サイト
※第83回アカデミー賞 4部門(作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞)受賞、12部門ノミネート

この映画は、英国王ジョージ6世(現女王エリザベス2世の父)の実話を元にしたものです。
幼いころから吃音(いわゆる、どもり)というコンプレックスがあり、公式な場でのスピーチが苦手(というよりまともにできない)なアルバート王子が、彼を支える妻の愛情とスピーチ矯正の専門家によって、困難を乗り越え、国民から信頼される国王になるまでの物語です。

※映画の内容の話も書いてあります。読んだとしても映画の感動が薄れるわけではないと思いますが、ご覧になっていない方は「ネタバレあり」ということもご容赦頂いたうえでお読み頂ければ幸いです。

この映画の中で重要な役割を演じるのが、言語聴覚士(スピーチ矯正の専門家)であるライオネル・ローグです。彼は、吃音を直すのに大きく三つのアプローチを取っています。
1) 「話す筋肉」を作る
2) プレゼンの練習をする
3) メンタル面に目を向ける


1) 「話す筋肉」を作る
 プレゼンテーションにおいて、「声」はとても重要です。特に、時代背景としてはラジオが全盛で、スピーチの音声だけが伝わる時代です。「声」の出し方に対する比重はとても大きかったのでしょう。
 ライオネル・ローグのアプローチは、「話す筋肉を作る」ことでした。話す筋肉は、声のボリュームと滑舌に影響します。すなわち、肺活量と口の筋肉です。

 弊社代表の家弓は、プレゼンテーションの極意の一つとしてVoiceの重要性を挙げています。
 家弓ブログ:ロジックとパッションのハザマから。。。「プレゼンを科学する 〜ジョブスに挑戦(3)「Voice編」

 吃音の一つの原因が、「滑らかに話せないこと」という事を想定すると、筋肉を鍛える、と言うのは重要な事でしょう。普段、使い慣れている筋肉は自然と使えるようになります。一方で、使い慣れていない筋肉は上手く使えないので、早口言葉のような言い回しは普段話す事を得意としている方であっても上手く出来ないことが多いものです。そういう地道な訓練がプレゼンテーション力の向上につながるのではないでしょうか。

2) プレゼンの練習をする
 映画中では、スピーチ原稿を読んだり、スピーチ予定の場所で事前に練習したり、と様々な練習を行っています。
 プレゼンの天才と言われたスティーブ・ジョブスは、重要なプレゼンテーションがあるときには丸一日リハーサルをしていた、という話も有ります。家弓もプレゼンテーションで緊張しないためには「リハーサルを繰り返す事が重要」と言います。
 リハーサルをすることによって本番でも「慣れ」が出来るため気持ちの余裕が出ます。また、リハーサルを繰り返していると、多少あがってしまったとしてもリハーサルでやったことをなぞることで、「傍目には良く見える」ことが可能になります。

3) メンタル面に目を向ける
 彼のアプローチの優れているところは対処療法ではなく、根本的な原因にメスを入れようとしているところですね。映画中にも他の医者(明らかに籔っぽく描かれていますが笑)が出てきますが、対処療法によって直そうと試みます。しかし、ライオネル・ローグは、「なぜ吃音が出るのか?」ということをメンタルに向けてアプローチします。そして、アルバート王子に「話す自信」を持たせるような様々な試みを行うのです。


 個人的には、ライオネル・ローグのプロ意識にとても感銘を受けました。彼が「成果を出すためには患者と対等にならなければならない。それが出来なければ仕事は受けない。」というスタンスを持っていましたし、仕事を受けたからにはプロとして厳しいことも言うし、また、裏方として王子/王の仕事をサポートします。
 クライアントに信頼されるプロフェッショナルの姿を見て、改めて自分はどうなのだろう、と考えさせられました。


色々な意味で素晴らしい映画でした。


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演習と弊社代表 家弓による直接指導付です。
本講座では、コンサルタントとしてクライアントを動かし、講師として受講生を導き、講演者として聴講者を感動させてきた、家弓がプレゼンテーションの極意を伝授します。
本講座は、プレゼンテーションの入門として、今もっているスキルをレベルアップさせることを目的としています。
実際にプレゼンテーションを行っていただき、フィードバックをすることで受講生それぞれのプレゼンテーションスキルの向上を図ります。