シナプス・マーケティング・カレッジ☆公式ブログ

株式会社シナプスの公式ブログサイトです。 シナプス・マーケティングカレッジ情報を始め、 講師陣のブログなども転載して参ります!

環境分析

SWOT分析の2つの使い方について

SWOT分析について、先日記述しました。
SWOT分析

SWOT分析はもともとは「取り組むべき戦略目標の抽出」を目的として考えられたようです。ですが、今では大きく二通りの使い方がされているように感じます。実際、いずれの使い方も十分使い応えのあるフレームワークだと思います。
1) 取り組むべき戦略目標の抽出
 SWOT分析で整理された内容から、今、企業が(あるいは事業が)、取り組まなければならない内容を洞察します。やり方としては、強みを利用して機会に対応する、脅威を克服する。弱みを克服して新しい機会に対応する、脅威に対応する、等です。
 SWOT分析では、上述の記事のc)「埋めてみたものの何が言えるのか良く分からない」というのは良く指摘されるので、これを改善したのがクロスSWOTです、と説明しました。これだと、S×O、W×Tなど、それぞれの部分から洞察しやすくなっています。

2) 担当者間の意識共有
 SWOT分析を複数の人に書いてもらい、その違いをすり合わせるのに使います。恐らく、派生的な使われ方だと思いますが、特に、複数の部門から選抜したプロジェクト構成などでは、自社や市場の理解が全く異なるケースがあります。特に、「何を強みととらえ、何を弱みととらえているか」辺りが異なってくることが多いようです。
 チームメンバー各自でSWOT分析を書いてもらい、答え合わせのように皆ですり合わせることで、お互いの見方をすり合わせることができます。

 あくまでも2)の使い方は派生的なもののようです。本来のマーケティング戦略構築においては、1)の使い方を想定すると良いと思います。ただ、2)のような使い方をしてはいけない、というわけではありません。フレームワークは使い方を知らずに使うと見当はずれの結果を導き出すことはありますが、意味合いと目的をはっきりさせておけば、「ダメな使い方」と言うのはあまり無いと思います。

 分かりやすいフレームワークに出会うと、それが本質的には使いにくいもの、難しいものであっても、中途半端に使ってしまうものです。大前提として、正しい使い方を覚えておくことは重要で、フレームワークが生まれた目的や経緯、前提が無いと切れ味の鈍い分析しかできません。が、一方で、当初の目的とは違っても使いやすい使い方があれば、積極的に用いて良いと思うのです。そんなことを考える上でもSWOT分析、というのは深いフレームワークだと思います。

SWOT分析について学びたい方はマーケティング・ベーシックス

3C分析とは

3C分析とは、市場・顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の三つの観点から業界を分析するフレームワークです。特に、業界環境を整理するための視点を提供します。

3C分析の作法は、市場・顧客、競合、自社、の順番に見ていくことです。「自社」の事は分かっているが、特に市場・顧客の事が良く分かっていない、というケースが多いようです。そのため、自社から分析をし始めてしまうと、自社に都合のよい市場や競合の情報だけしか抽出しなくなってしまう恐れがあります。まず、外部から情報を抽出する、というのが基本です。

市場・顧客:Customer
 市場規模、市場の成長性、顧客のニーズ、顧客の消費行動等を分析します。また、可能であれば、市場の収益性や市場のライフサイクル、顧客セグメンテーション、顧客のKBF等も分析しておくと望ましいです。
競合:Competitor
 競合各社のシェア、各競合の特徴、参入・代替の脅威、業界ポジション、業界ルール等を分析します。競合は、誰を競合とみなすか、で議論が分かれるものですが、まず、可能性のあるプレイヤーは一度全部洗いだしておく、くらいの方が良いです。ヌケモレがあってその企業に負けてしまいました、では笑いごとでは済まされないので、まずは全て上げてみて、優先度を考える、というのを基本スタンスにすべきでしょう。
自社:Company
 理念やビジョン、事業や製品の現状、資本力/投資能力、現有リソース(ヒト・モノ・カネなど)、現有ビジネスの特徴等を分析します。
 また、企業文化が競争優位性に影響していることも多いので、最終的に企業文化という観点から分析が必要になるケースもあります。

3C分析は多くの場合、基本となるフレームワークです。が、実務で用いる場合には、あらためて「3C分析」と身構えるて使うことはほとんどないように思います。多くの場合、自然に3Cの視点からいろいろ考えているように思います。3C分析はあまりにも基本的なことなので、自然に3つの視点から色々な物事を見ている、という状態になって初めて「3C分析が使えるようになった」といえるのではないでしょうか。

なお、発展形として、チャネルを含めた4C分析やBtoBにおける6C分析(自社にとっての3C+顧客にとっての3C)などもありますが、それはまた別途ご説明します。


3C分析を学びたい方こちら
livedoor プロフィール

cybersynapse

シナプスマーケティングカレッジでは、時代を勝ち抜く必須スキルをご提供しています。
卒業生3013人の約95%が満足と応えた!
コンサルティング会社が提供する「体感ラーニング!」で、あなたの目標を是非実現させてください!

今、オススメの講座
オススメ講座"
シナプスの情報発信
家弓ブログ
シナプス・マーケティング・カレッジ公式twitter"
シナプス代表家弓twitter"
記事検索
Categories
ランキング参加中
QRコード
QRコード
TagCloud