SWOT分析について、先日記述しました。
SWOT分析
SWOT分析はもともとは「取り組むべき戦略目標の抽出」を目的として考えられたようです。ですが、今では大きく二通りの使い方がされているように感じます。実際、いずれの使い方も十分使い応えのあるフレームワークだと思います。
1) 取り組むべき戦略目標の抽出
SWOT分析で整理された内容から、今、企業が(あるいは事業が)、取り組まなければならない内容を洞察します。やり方としては、強みを利用して機会に対応する、脅威を克服する。弱みを克服して新しい機会に対応する、脅威に対応する、等です。
SWOT分析では、上述の記事のc)「埋めてみたものの何が言えるのか良く分からない」というのは良く指摘されるので、これを改善したのがクロスSWOTです、と説明しました。これだと、S×O、W×Tなど、それぞれの部分から洞察しやすくなっています。
2) 担当者間の意識共有
SWOT分析を複数の人に書いてもらい、その違いをすり合わせるのに使います。恐らく、派生的な使われ方だと思いますが、特に、複数の部門から選抜したプロジェクト構成などでは、自社や市場の理解が全く異なるケースがあります。特に、「何を強みととらえ、何を弱みととらえているか」辺りが異なってくることが多いようです。
チームメンバー各自でSWOT分析を書いてもらい、答え合わせのように皆ですり合わせることで、お互いの見方をすり合わせることができます。
あくまでも2)の使い方は派生的なもののようです。本来のマーケティング戦略構築においては、1)の使い方を想定すると良いと思います。ただ、2)のような使い方をしてはいけない、というわけではありません。フレームワークは使い方を知らずに使うと見当はずれの結果を導き出すことはありますが、意味合いと目的をはっきりさせておけば、「ダメな使い方」と言うのはあまり無いと思います。
分かりやすいフレームワークに出会うと、それが本質的には使いにくいもの、難しいものであっても、中途半端に使ってしまうものです。大前提として、正しい使い方を覚えておくことは重要で、フレームワークが生まれた目的や経緯、前提が無いと切れ味の鈍い分析しかできません。が、一方で、当初の目的とは違っても使いやすい使い方があれば、積極的に用いて良いと思うのです。そんなことを考える上でもSWOT分析、というのは深いフレームワークだと思います。
SWOT分析について学びたい方はマーケティング・ベーシックス
SWOT分析
SWOT分析はもともとは「取り組むべき戦略目標の抽出」を目的として考えられたようです。ですが、今では大きく二通りの使い方がされているように感じます。実際、いずれの使い方も十分使い応えのあるフレームワークだと思います。
1) 取り組むべき戦略目標の抽出
SWOT分析で整理された内容から、今、企業が(あるいは事業が)、取り組まなければならない内容を洞察します。やり方としては、強みを利用して機会に対応する、脅威を克服する。弱みを克服して新しい機会に対応する、脅威に対応する、等です。
SWOT分析では、上述の記事のc)「埋めてみたものの何が言えるのか良く分からない」というのは良く指摘されるので、これを改善したのがクロスSWOTです、と説明しました。これだと、S×O、W×Tなど、それぞれの部分から洞察しやすくなっています。
2) 担当者間の意識共有
SWOT分析を複数の人に書いてもらい、その違いをすり合わせるのに使います。恐らく、派生的な使われ方だと思いますが、特に、複数の部門から選抜したプロジェクト構成などでは、自社や市場の理解が全く異なるケースがあります。特に、「何を強みととらえ、何を弱みととらえているか」辺りが異なってくることが多いようです。
チームメンバー各自でSWOT分析を書いてもらい、答え合わせのように皆ですり合わせることで、お互いの見方をすり合わせることができます。
あくまでも2)の使い方は派生的なもののようです。本来のマーケティング戦略構築においては、1)の使い方を想定すると良いと思います。ただ、2)のような使い方をしてはいけない、というわけではありません。フレームワークは使い方を知らずに使うと見当はずれの結果を導き出すことはありますが、意味合いと目的をはっきりさせておけば、「ダメな使い方」と言うのはあまり無いと思います。
分かりやすいフレームワークに出会うと、それが本質的には使いにくいもの、難しいものであっても、中途半端に使ってしまうものです。大前提として、正しい使い方を覚えておくことは重要で、フレームワークが生まれた目的や経緯、前提が無いと切れ味の鈍い分析しかできません。が、一方で、当初の目的とは違っても使いやすい使い方があれば、積極的に用いて良いと思うのです。そんなことを考える上でもSWOT分析、というのは深いフレームワークだと思います。
SWOT分析について学びたい方はマーケティング・ベーシックス