昨日の仕事塾はありがたい事に、お申し込みベースでは想定キャパシティを超えていたようで、本来「キャンセル待ち」にするところだったようです。
お越し頂きました皆様、どうもありがとうございました。
さて、想定外のリスクも想定しなさい、と言われる昨今ですが、家弓正彦の仕事塾には想定内のリスクが幾つかあります。
今回、キャパシティについてはさすがに気になりました。つまり、「予想以上にお客様がいらっしゃったらどうしよう」という事ですね。
まず、リスクについて簡単に整理しておきます。
リスクとは、「起こるか起こらないかわからないが、起こったら何らかのダメージがあるもの」です。(正確にはダメージが無くて良い結果でもリスクと言うケースもありますが、ここでは一般的な印象の方を採用します。)
リスクの脅威は、ざっくり言うと、起こる確率×ダメージの大きさ、で計られます。
ですので、対策としては、起こる確率を下げる、ダメージを下げる、というのがオーソドックスなところで、それ以外に代替策を立てておく、と言うところでしょうか。
さて、問題のリスクの話です。
先日、担当の細井君とこんな会話をしました。
「キャパ以上に受けちゃって大丈夫なの?」
「通常、当日キャンセルが出るので許容範囲で大丈夫です。」 ← 起こる確率が低い事を主張
「全員いらっしゃったらどうするのさ?」 ← これがリスク
「椅子を増やして対応します。」 ← リスク対策
「そんなことするなら最初からキャパで断るべきでは?」 ←対策Option B(確率を下げる)
「いえ、多少狭くなるとして、出来る限り多くの方に聞いて欲しいです。」 ←意思決定の根拠
仕事塾は元々、「出来る限り多くの方に学びの機会を」ということを目的にはじめたものですから、この意思決定はどうやら目標に適っているようです。
リスク管理の立場からすると、本来キャパ以上に受けるべきではありません。椅子を増やす、という選択肢が無く、固定席であれば、「契約不履行」と言う事になるからです。例えば、高速バスの座席をダブルブッキングしておいて、「当日キャンセルが有るから大丈夫でしょう」というような状況だとさすがに大問題です。
ですが、「数が増えたら補助席を使いましょう」と言うような選択肢を出すのと同様に、座席を増やすことを対策として考えている、ので、最悪の状態は回避できると思われます。
リスク管理は最終的には「意思決定の問題」に帰着します。つまり、上記で言うと、「リスクをなくす」のか「学習意欲をもつ方を最大限まで受け入れる」のか、ですね。
なお、「椅子を増やす」という対策も無く、「多分こないから大丈夫ですよ〜」というスタンスであれば、NGだったと思います。これは、リスク管理、という事ではなく、単にやるべき事をやっていない、考慮すべき事を考慮していない、という事だからですね。
結論としては、考えられる幾つかのオプションも検討した中で、「コスト範囲内」「実現可能性範囲内」(例えば、会場を変える、など)を見極めて講座の目的に合致したリスク管理上の意思決定をしています。
恐らく、彼の意思決定プロセスは下記のような流れでしょう。
1) リスクを感知(多分キャパを超える可能性がみえてきた辺りで検討していたと思います。)
2) 想定されるリスクと起こる確率を評価。(どうやら十分可能性がありそうだ。)
3) 対策をオプション出し。
a) 椅子を増やす
b) 断る
c) キャパを増やす(別会場)
d) 立ち見
e) 超えない事を祈る
4) オプション評価
c)は選択肢が無し(同一場所で無いと間違える方が増えるので別のリスクが発生する)、d)、e)は講座の品質上NG。a)はたくさん入れられるが狭くなる、b)は「来たいと言っている人」をお断りする事になる
5) 意思決定
a)、b)では講座のスタンスに合致しているのはa)であるため、a)を選択。
という事で、最後は「何を許容し、何を捨てるか」という意思決定の領域になるのですよね。この領域に至って初めて、リスク管理における意思決定、という話になります。
さて、次回のテーマは「OJT」です。こちらはまたまた新テーマで、家弓のチャレンジが始まります。ですが、「出来上がった内容がつまらない」「出来上がらない」などのリスクは無いものと想定しています。
自社で言うのもなんですが、ある一定レベルのコンテンツを作り上げるのが家弓の標準パフォーマンスなのですね。(笑)
※これじゃリスク管理になっていない、といわれればその通りですが、、、汗
是非、御期待ください。
=====家弓正彦の仕事塾「正しいOJTのススメ」=====
■日 程:6月1日(水)
□時 間:19:00-21:00
■講 師:家弓正彦
□場 所:フェニックスプラザ(銀座)
■受講料2,000円
□申込はこちらから↓
http://www.cyber-synapse.com/mkay/110601
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お越し頂きました皆様、どうもありがとうございました。
さて、想定外のリスクも想定しなさい、と言われる昨今ですが、家弓正彦の仕事塾には想定内のリスクが幾つかあります。
今回、キャパシティについてはさすがに気になりました。つまり、「予想以上にお客様がいらっしゃったらどうしよう」という事ですね。
まず、リスクについて簡単に整理しておきます。
リスクとは、「起こるか起こらないかわからないが、起こったら何らかのダメージがあるもの」です。(正確にはダメージが無くて良い結果でもリスクと言うケースもありますが、ここでは一般的な印象の方を採用します。)
リスクの脅威は、ざっくり言うと、起こる確率×ダメージの大きさ、で計られます。
ですので、対策としては、起こる確率を下げる、ダメージを下げる、というのがオーソドックスなところで、それ以外に代替策を立てておく、と言うところでしょうか。
さて、問題のリスクの話です。
先日、担当の細井君とこんな会話をしました。
「キャパ以上に受けちゃって大丈夫なの?」
「通常、当日キャンセルが出るので許容範囲で大丈夫です。」 ← 起こる確率が低い事を主張
「全員いらっしゃったらどうするのさ?」 ← これがリスク
「椅子を増やして対応します。」 ← リスク対策
「そんなことするなら最初からキャパで断るべきでは?」 ←対策Option B(確率を下げる)
「いえ、多少狭くなるとして、出来る限り多くの方に聞いて欲しいです。」 ←意思決定の根拠
仕事塾は元々、「出来る限り多くの方に学びの機会を」ということを目的にはじめたものですから、この意思決定はどうやら目標に適っているようです。
リスク管理の立場からすると、本来キャパ以上に受けるべきではありません。椅子を増やす、という選択肢が無く、固定席であれば、「契約不履行」と言う事になるからです。例えば、高速バスの座席をダブルブッキングしておいて、「当日キャンセルが有るから大丈夫でしょう」というような状況だとさすがに大問題です。
ですが、「数が増えたら補助席を使いましょう」と言うような選択肢を出すのと同様に、座席を増やすことを対策として考えている、ので、最悪の状態は回避できると思われます。
リスク管理は最終的には「意思決定の問題」に帰着します。つまり、上記で言うと、「リスクをなくす」のか「学習意欲をもつ方を最大限まで受け入れる」のか、ですね。
なお、「椅子を増やす」という対策も無く、「多分こないから大丈夫ですよ〜」というスタンスであれば、NGだったと思います。これは、リスク管理、という事ではなく、単にやるべき事をやっていない、考慮すべき事を考慮していない、という事だからですね。
結論としては、考えられる幾つかのオプションも検討した中で、「コスト範囲内」「実現可能性範囲内」(例えば、会場を変える、など)を見極めて講座の目的に合致したリスク管理上の意思決定をしています。
恐らく、彼の意思決定プロセスは下記のような流れでしょう。
1) リスクを感知(多分キャパを超える可能性がみえてきた辺りで検討していたと思います。)
2) 想定されるリスクと起こる確率を評価。(どうやら十分可能性がありそうだ。)
3) 対策をオプション出し。
a) 椅子を増やす
b) 断る
c) キャパを増やす(別会場)
d) 立ち見
e) 超えない事を祈る
4) オプション評価
c)は選択肢が無し(同一場所で無いと間違える方が増えるので別のリスクが発生する)、d)、e)は講座の品質上NG。a)はたくさん入れられるが狭くなる、b)は「来たいと言っている人」をお断りする事になる
5) 意思決定
a)、b)では講座のスタンスに合致しているのはa)であるため、a)を選択。
という事で、最後は「何を許容し、何を捨てるか」という意思決定の領域になるのですよね。この領域に至って初めて、リスク管理における意思決定、という話になります。
さて、次回のテーマは「OJT」です。こちらはまたまた新テーマで、家弓のチャレンジが始まります。ですが、「出来上がった内容がつまらない」「出来上がらない」などのリスクは無いものと想定しています。
自社で言うのもなんですが、ある一定レベルのコンテンツを作り上げるのが家弓の標準パフォーマンスなのですね。(笑)
※これじゃリスク管理になっていない、といわれればその通りですが、、、汗
是非、御期待ください。
=====家弓正彦の仕事塾「正しいOJTのススメ」=====
■日 程:6月1日(水)
□時 間:19:00-21:00
■講 師:家弓正彦
□場 所:フェニックスプラザ(銀座)
■受講料2,000円
□申込はこちらから↓
http://www.cyber-synapse.com/mkay/110601
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