今月は、社長直属“人事戦略部”として活動している人事戦略マネジメン
トの『おおきに研究所』 代表『上野 裕司』氏をお迎えし、お話を聞い
ていきたいと思います。
▼テーマ:「“和”のある経営を目指して・・・」
【今月のゲスト】…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─
●上野 裕司(うえの ゆうじ)氏
1964年 兵庫県生まれ。。
実家(スーパー)の家業を手伝いながら、事業拡大と顧客拡大に関心を持
つ。その反面、世界情勢に強い関心をもち、特に飢餓問題を通して自分の
生き方を見直すこととなる。
思いを具体的にしたく実家を出て、新聞奨学生として働きながら栄養士の
資格を取得。「生と死」「生きるために食う」を研究テーマとして、食品
会社に就職。
その後、医療施設専門マネジメント会社に入社、8年間の在籍において
独自の人材マネージメント手法を確立し、医療スタッフ、専門スタッフの
サービス(付加価値)創造支援を展開、医療施設のサービスマネジメント
を精力的に行う。
また、ソフトウェア会社において、人事ソリューションシステムの開発に
関わり、普及と活用支援を行う。
2003年独立、起業。
◆インタビュー◆────────────────────────
【名和田】
上野さんは、様々な業界経験がお有りですが、独立の経緯や動機につい
てお聞かせ頂けますか?
【上野】
ハイ。おっしゃる通り、食品製造販売、医療機関サービスマネジメント、
IT関連開発会社と様々な業界を経験してきましたが、携わってきた内容
は業務改善を通しての人材育成であり、お客様の運用支援でありました。
独立に際しては、「感謝」をテーマの前面に出し、もっと専門的にかつ徹
底したサポートを目的に独自に取り組みたいと思ったことが、きっかけで
2003年に独立しました。
【名和田】
それが、「思い」が「感動」となり「感謝」する人を支援するという理念
を掲げる『おおきに研究所』ということですね。
【上野】
その通りです。
【名和田】
現在の活動内容について、具体的に教えて頂けますか?
【上野】
「感謝」を育む組織づくりをテーマに、企業様の社員行動の具現化を目的
にもって、人事制度全般の構築と運用マネジメントを行っています。
また、教育体系の構築から評価システム、人事制度の構築と運用支援を行
い、要望に応じて様々な研修内容を開発し、社員の行動化(コンピテンシ
ー)と組織の活性化を目的にもって、企業研修なども提供しています。
【名和田】
コンピテンシーという言葉はよく耳にしますが、そもそもどのような考え
方なのでしょうか?
【上野】
簡潔にお話しますと、コンピテンシーとは「仕事のできる人の行動特性」
です。
成果を上げている人、仕事ができる人は共通した行動特性を持っています。
その行動特性を紐解くために、潜在的な要因(なぜ、その行動を行ったの
かなどの理由、意識など)を探りながら、具体的な行動を引き出し、活用
する手法です。
成果を達成するまでのストーリーを描ける具体的な行動と言っても良いか
と思います。
【名和田】
なるほど。「仕事のできる人の行動特性」ですか。
それともう1つ、ホスピタリティ経営についても教えて下さい。
【上野】
ホスピタリティ経営とは、「企業の経営活動において、関わる人、物、
(自然)環境など、あらゆる相互関係性の中で、幸福感(wellbeing)
という付加価値を創出する」ことである。と、表現しています。
経営も生命活動の一つであり、より良く生き続けることに目的を持って
いるのは、生き物の生命活動と同じです。
企業も含め全ての生き物は、相互関係なくして存続が出来ず、存続する
ためには、幸せでありたいと思うものです。
また、ホスピタリティの本質は、幸せであるための付加価値を創造する
ことにあります。
もっと簡単にいえば、社員やお客様、社会に対して喜ばれる経営を行う
ための手法ということでしょうか。
【名和田】
経営も生き物ということですね。
確かに企業にもライフサイクルは存在し、生かし続ける為に経営者を始
め、関与者は皆必死ですからね。
その本質もおっしゃる通り、最終的には皆が幸せになる為といっても過
言ではないと思います。
話は変わりますが、「おおきに研究所」が考える人材育成のもっとも大
切な視点とは何でしょうか?
【上野】
日本型経営を中心に考えていますが、組織やチームを意識することを大
切な視点にしています。
日本文化でもあり、日本人の強みが「和」であり、それは組織力だと思
います。
優れた能力を持った人材を育成することも重要ですが、仮にそうでない
人材を活かすためには、その人材が持っている力を複数の形で総力する
ことで、足し算を超えた「和」として結果をだすことが出来ます。
その力が今の日本を支えてきたとも言えるでしょう。
【名和田】
「和」・・・ですか。確かに、欧米型の成果主義に疲れ切ったビジネス
パーソンにとって、「和」という言葉の持つ意味は深く響く気がしますね。
それは、決して馴れ合いという意味ではなく・・・。
では、上野さんが、ホスピタリティ経営などを推進する上での現状の課題
は何でしょうか?
【上野】
今まで様々な企業様と出会ってきましたが、多くの方々は、自分自身を知
らないものです。
また、他人と自分とは違いがあることも理解できていないケースがほとん
どです。
ですから、ホスピタリティだけでなく、全てにおいて、自分を知り、自分
と他人とには違いがあることを、まずは知って頂きたいです。
逆に言うと、そこから全てが始まります。
その上で交わり、共有することの大切さを広めています。
地道な活動なので、共感者、協力者を増やして行きたいですね。
【名和田】
大変地道な活動では有りますが、大切なことですよね。
その活動の一環とも言えるのかも知れませんが、勉強会を始め、セミナー
なども開催されてますよね?
それぞれの活動内容についても教えて下さい。
【上野】
おっしゃる通り、共感者、協力者を増やしていくための1つの手段として、、
実践できる手法やノウハウを勉強会・セミナーという形で公開しています。
具体的には、
「企業独自に作成できるコンピテンシーのつくり方」や
「ホスピタリティ経営の手順」、「成長と発展のための人事制度」など、
不定期ではありますが勉強会を行っています。
お問い合わせによって、個別指導も行っていますよ。
【名和田】
その辺りの地道な活動が、後々ジワジワと聞いてくるんですよね(笑)
是非、続けて頂きたいと思います。
それと、上野さんは、『商売十訓』という教えを大事にされてるそうで
すが、こちらについてもご説明頂けますでしょうか?
【上野】
ハイ、喜んで!
商売十訓とは、昭和三十六年二月に「商業界ゼミナール」にて商業界主
幹の倉本長治先生が発表された遺訓です。
その内容は、正に商人の姿勢について、その基本的な在り方、商売人た
るための心得を示しています。
一 損得より先きに善悪を考えよう
二 創意を尊びつつ良い事は真似ろ
三 お客に有利な商いを毎日続けよ
四 愛と真実で適正利潤を確保せよ
五 欠損は社会の為にも不善と悟れ
六 お互いに知恵と力を合せて働け
七 店の発展を社会の幸福と信ぜよ
八 公正で公平な社会的活動を行え
九 文化のために経営を合理化せよ
十 正しく生きる商人に誇りをもて
・・・以上が十訓です。
【名和田】
いつぐらいから、上野さんは意識して使われてるんですか?
【上野】
私が、この『商売十訓』にはじめて出会ったのは、もう二十年も前の事
です。
私の実家となる本家の壁に貼られた一枚の古ぼけた紙でした。
本家は、兵庫県川西市にあって、和菓子の製造販売を営んでいます。
屋号は、「上政(うえまさ)」 http://www.uemasa.co.jp/
清和源氏発祥の地で、創業百十余年の古い和菓子屋です。
私が、社会人になってからの里帰りの際に、その古ぼけた紙に書かれた
『商売十訓』の内容に衝撃を感じたことを今も覚えています。
それまでの社会では教わった事のない深い意味を感じました。
当時、本家の大将である伯父に聞いてみると、倉本長治先生のことを
話してくれました。
その伯父は、若い頃「商業界」の研修会に参加した際、箱根での温泉で、
気安く伯父の背中を流してくれた人がいたそうです。
その人が倉本長治先生であったと、後で知り驚いたと聞きました。
私が『商売十訓』と出会ってから二十年経ちますが、時代の時々で様々
なことを考えさせられ、判断の基準にもなり指針にもなっています。
正に私のビジネスの原点がここにあると言えますね。
実は、この『商売十訓コンピテンシー』の作成にも取り組みましたので、
ぜひ、多くの方に知って頂き、活用してもらいたいと思いますね。
【名和田】
まさにその発想は、近江商人の家訓として知られる「買い手良し、世間
良し、売り手良し」の「三方良し」と同じですね。
それでは最後に、上野さんの今後の展望についてお聞かせ下さい。
【上野】
世界は、様々な思いでうごめいています。
一人ひとりの力では、世界に対して小さな活動にしかならないかも知れ
ませんが、日本の「和」の力は、世界を変えることが出来ます。
ホスピタリティは、日本から世界へ発信するメッセージになることでし
ょう。
私は、それを信じ、今後も地道に活動を続けてまいりたいと思います。
【名和田】
本日は、有難うございました。
また、今回上野さんから素敵なプレゼントのお知らせを頂いております。
先ほど話しに有りました「商売十訓コンピテンシー」BOOKを抽選で
5名様にプレゼントして頂けるそうです。
奮ってご応募下さい!
☆ご希望の方は・・・
メール件名にて、「商売十訓コンピテンシー」BOOK希望と明記の上、
下記アドレス宛までご連絡下さい。
⇒ compe@mokk.jp (おおきに研究所 上野裕司宛)
■……………………………………………………………………………■
<インタビューを終えて>
上野さんのお話しを聞いて感じた事は、日本型経営の良し悪しはと
もかく、最近の経営者の中には、こうした商売の原点的な発想が欠落
している人が多いという事実を改めて思い返しました。
金融市場主義、株主至上主義的な発想のみの「義」も「愛」のかけら
も無い経営者には是非とも学んで頂きたいと思いました。
(by nawata)
◆ 名和田 竜(なわたりょう)────────────────
企業のマーケティング戦略から、販売戦略・促進を専門とするマー
ケティング・コンサルティングプランナー。
ランチェスター戦略をベースに、個人及び小さな会社が大きな会社
に勝つための戦略指導に力を注ぐ。
・シナプス・マーケティングカレッジ講師
・NPOランチェスター協会認定コンサルタント
☆著書:『誇りを持って稼げる/最強の私を手に入れる!』(ビジネス社)
(http://www.relation-stage.com/)
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トの『おおきに研究所』 代表『上野 裕司』氏をお迎えし、お話を聞い
ていきたいと思います。
▼テーマ:「“和”のある経営を目指して・・・」
【今月のゲスト】…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─
●上野 裕司(うえの ゆうじ)氏
1964年 兵庫県生まれ。。
実家(スーパー)の家業を手伝いながら、事業拡大と顧客拡大に関心を持
つ。その反面、世界情勢に強い関心をもち、特に飢餓問題を通して自分の
生き方を見直すこととなる。
思いを具体的にしたく実家を出て、新聞奨学生として働きながら栄養士の
資格を取得。「生と死」「生きるために食う」を研究テーマとして、食品
会社に就職。
その後、医療施設専門マネジメント会社に入社、8年間の在籍において
独自の人材マネージメント手法を確立し、医療スタッフ、専門スタッフの
サービス(付加価値)創造支援を展開、医療施設のサービスマネジメント
を精力的に行う。
また、ソフトウェア会社において、人事ソリューションシステムの開発に
関わり、普及と活用支援を行う。
2003年独立、起業。
◆インタビュー◆────────────────────────
【名和田】
上野さんは、様々な業界経験がお有りですが、独立の経緯や動機につい
てお聞かせ頂けますか?
【上野】
ハイ。おっしゃる通り、食品製造販売、医療機関サービスマネジメント、
IT関連開発会社と様々な業界を経験してきましたが、携わってきた内容
は業務改善を通しての人材育成であり、お客様の運用支援でありました。
独立に際しては、「感謝」をテーマの前面に出し、もっと専門的にかつ徹
底したサポートを目的に独自に取り組みたいと思ったことが、きっかけで
2003年に独立しました。
【名和田】
それが、「思い」が「感動」となり「感謝」する人を支援するという理念
を掲げる『おおきに研究所』ということですね。
【上野】
その通りです。
【名和田】
現在の活動内容について、具体的に教えて頂けますか?
【上野】
「感謝」を育む組織づくりをテーマに、企業様の社員行動の具現化を目的
にもって、人事制度全般の構築と運用マネジメントを行っています。
また、教育体系の構築から評価システム、人事制度の構築と運用支援を行
い、要望に応じて様々な研修内容を開発し、社員の行動化(コンピテンシ
ー)と組織の活性化を目的にもって、企業研修なども提供しています。
【名和田】
コンピテンシーという言葉はよく耳にしますが、そもそもどのような考え
方なのでしょうか?
【上野】
簡潔にお話しますと、コンピテンシーとは「仕事のできる人の行動特性」
です。
成果を上げている人、仕事ができる人は共通した行動特性を持っています。
その行動特性を紐解くために、潜在的な要因(なぜ、その行動を行ったの
かなどの理由、意識など)を探りながら、具体的な行動を引き出し、活用
する手法です。
成果を達成するまでのストーリーを描ける具体的な行動と言っても良いか
と思います。
【名和田】
なるほど。「仕事のできる人の行動特性」ですか。
それともう1つ、ホスピタリティ経営についても教えて下さい。
【上野】
ホスピタリティ経営とは、「企業の経営活動において、関わる人、物、
(自然)環境など、あらゆる相互関係性の中で、幸福感(wellbeing)
という付加価値を創出する」ことである。と、表現しています。
経営も生命活動の一つであり、より良く生き続けることに目的を持って
いるのは、生き物の生命活動と同じです。
企業も含め全ての生き物は、相互関係なくして存続が出来ず、存続する
ためには、幸せでありたいと思うものです。
また、ホスピタリティの本質は、幸せであるための付加価値を創造する
ことにあります。
もっと簡単にいえば、社員やお客様、社会に対して喜ばれる経営を行う
ための手法ということでしょうか。
【名和田】
経営も生き物ということですね。
確かに企業にもライフサイクルは存在し、生かし続ける為に経営者を始
め、関与者は皆必死ですからね。
その本質もおっしゃる通り、最終的には皆が幸せになる為といっても過
言ではないと思います。
話は変わりますが、「おおきに研究所」が考える人材育成のもっとも大
切な視点とは何でしょうか?
【上野】
日本型経営を中心に考えていますが、組織やチームを意識することを大
切な視点にしています。
日本文化でもあり、日本人の強みが「和」であり、それは組織力だと思
います。
優れた能力を持った人材を育成することも重要ですが、仮にそうでない
人材を活かすためには、その人材が持っている力を複数の形で総力する
ことで、足し算を超えた「和」として結果をだすことが出来ます。
その力が今の日本を支えてきたとも言えるでしょう。
【名和田】
「和」・・・ですか。確かに、欧米型の成果主義に疲れ切ったビジネス
パーソンにとって、「和」という言葉の持つ意味は深く響く気がしますね。
それは、決して馴れ合いという意味ではなく・・・。
では、上野さんが、ホスピタリティ経営などを推進する上での現状の課題
は何でしょうか?
【上野】
今まで様々な企業様と出会ってきましたが、多くの方々は、自分自身を知
らないものです。
また、他人と自分とは違いがあることも理解できていないケースがほとん
どです。
ですから、ホスピタリティだけでなく、全てにおいて、自分を知り、自分
と他人とには違いがあることを、まずは知って頂きたいです。
逆に言うと、そこから全てが始まります。
その上で交わり、共有することの大切さを広めています。
地道な活動なので、共感者、協力者を増やして行きたいですね。
【名和田】
大変地道な活動では有りますが、大切なことですよね。
その活動の一環とも言えるのかも知れませんが、勉強会を始め、セミナー
なども開催されてますよね?
それぞれの活動内容についても教えて下さい。
【上野】
おっしゃる通り、共感者、協力者を増やしていくための1つの手段として、、
実践できる手法やノウハウを勉強会・セミナーという形で公開しています。
具体的には、
「企業独自に作成できるコンピテンシーのつくり方」や
「ホスピタリティ経営の手順」、「成長と発展のための人事制度」など、
不定期ではありますが勉強会を行っています。
お問い合わせによって、個別指導も行っていますよ。
【名和田】
その辺りの地道な活動が、後々ジワジワと聞いてくるんですよね(笑)
是非、続けて頂きたいと思います。
それと、上野さんは、『商売十訓』という教えを大事にされてるそうで
すが、こちらについてもご説明頂けますでしょうか?
【上野】
ハイ、喜んで!
商売十訓とは、昭和三十六年二月に「商業界ゼミナール」にて商業界主
幹の倉本長治先生が発表された遺訓です。
その内容は、正に商人の姿勢について、その基本的な在り方、商売人た
るための心得を示しています。
一 損得より先きに善悪を考えよう
二 創意を尊びつつ良い事は真似ろ
三 お客に有利な商いを毎日続けよ
四 愛と真実で適正利潤を確保せよ
五 欠損は社会の為にも不善と悟れ
六 お互いに知恵と力を合せて働け
七 店の発展を社会の幸福と信ぜよ
八 公正で公平な社会的活動を行え
九 文化のために経営を合理化せよ
十 正しく生きる商人に誇りをもて
・・・以上が十訓です。
【名和田】
いつぐらいから、上野さんは意識して使われてるんですか?
【上野】
私が、この『商売十訓』にはじめて出会ったのは、もう二十年も前の事
です。
私の実家となる本家の壁に貼られた一枚の古ぼけた紙でした。
本家は、兵庫県川西市にあって、和菓子の製造販売を営んでいます。
屋号は、「上政(うえまさ)」 http://www.uemasa.co.jp/
清和源氏発祥の地で、創業百十余年の古い和菓子屋です。
私が、社会人になってからの里帰りの際に、その古ぼけた紙に書かれた
『商売十訓』の内容に衝撃を感じたことを今も覚えています。
それまでの社会では教わった事のない深い意味を感じました。
当時、本家の大将である伯父に聞いてみると、倉本長治先生のことを
話してくれました。
その伯父は、若い頃「商業界」の研修会に参加した際、箱根での温泉で、
気安く伯父の背中を流してくれた人がいたそうです。
その人が倉本長治先生であったと、後で知り驚いたと聞きました。
私が『商売十訓』と出会ってから二十年経ちますが、時代の時々で様々
なことを考えさせられ、判断の基準にもなり指針にもなっています。
正に私のビジネスの原点がここにあると言えますね。
実は、この『商売十訓コンピテンシー』の作成にも取り組みましたので、
ぜひ、多くの方に知って頂き、活用してもらいたいと思いますね。
【名和田】
まさにその発想は、近江商人の家訓として知られる「買い手良し、世間
良し、売り手良し」の「三方良し」と同じですね。
それでは最後に、上野さんの今後の展望についてお聞かせ下さい。
【上野】
世界は、様々な思いでうごめいています。
一人ひとりの力では、世界に対して小さな活動にしかならないかも知れ
ませんが、日本の「和」の力は、世界を変えることが出来ます。
ホスピタリティは、日本から世界へ発信するメッセージになることでし
ょう。
私は、それを信じ、今後も地道に活動を続けてまいりたいと思います。
【名和田】
本日は、有難うございました。
また、今回上野さんから素敵なプレゼントのお知らせを頂いております。
先ほど話しに有りました「商売十訓コンピテンシー」BOOKを抽選で
5名様にプレゼントして頂けるそうです。
奮ってご応募下さい!
☆ご希望の方は・・・
メール件名にて、「商売十訓コンピテンシー」BOOK希望と明記の上、
下記アドレス宛までご連絡下さい。
⇒ compe@mokk.jp (おおきに研究所 上野裕司宛)
■……………………………………………………………………………■
<インタビューを終えて>
上野さんのお話しを聞いて感じた事は、日本型経営の良し悪しはと
もかく、最近の経営者の中には、こうした商売の原点的な発想が欠落
している人が多いという事実を改めて思い返しました。
金融市場主義、株主至上主義的な発想のみの「義」も「愛」のかけら
も無い経営者には是非とも学んで頂きたいと思いました。
(by nawata)
◆ 名和田 竜(なわたりょう)────────────────
企業のマーケティング戦略から、販売戦略・促進を専門とするマー
ケティング・コンサルティングプランナー。
ランチェスター戦略をベースに、個人及び小さな会社が大きな会社
に勝つための戦略指導に力を注ぐ。
・シナプス・マーケティングカレッジ講師
・NPOランチェスター協会認定コンサルタント
☆著書:『誇りを持って稼げる/最強の私を手に入れる!』(ビジネス社)
(http://www.relation-stage.com/)
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