シナプス・マーケティング・カレッジ☆公式ブログ

株式会社シナプスの公式ブログサイトです。 シナプス・マーケティングカレッジ情報を始め、 講師陣のブログなども転載して参ります!

マーケティング:今この人に聞く!

今この人に聞く!「企画書の大家「富田眞司」先生」マーケティング・インタビュー

今月は、2008年(第6回)にも一度ご登場頂いた、
企画書の大家「富田眞司」先生をお招きし、
今年2011年の日本がどうなっていくのか?
また、ビジネスパーソンはどう対応していくべきなのか?
こちらをテーマにお話しを伺って参りたいと思います。

▼テーマ:『2011年 日本はどうなる?どう対応する?』

※ホームページ 
http://www.kikaku-party.net/index.html

【今月のゲスト】…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─

●富田 眞司 氏(とみた しんじ)
http://www.kikaku-party.net/index.html

●プロフィール

名古屋大学卒。販促プランナー、広告・販促・企画業務一筋に40年。
企画書づくり、シニアマーケティング、販促企画立案などが専門分野。
三晃社、野田合板、デルフィスなどを経て、2002年7月に独立、
CSN企画(C:コアコンピタンス、S:スピード、N:ネットワ
ークの略)を設立。豊富な経験を生かし、講演、執筆、コンサル活
動に加えて、各種企画立案などを行う。また、若手の育成にも注力。
以前には、シナプスマーケティング・カレッジの講師も担当。
現在、企業の企画顧問、講演、執筆、企画作成などの業務に加えて、
企画パーティ、恵比寿企画塾などを主宰している。

著書:
「A4・1枚最速の企画書」(宝島社1575円)
「提案する力を磨く!」(かんき出版、1470円)
・・・他多数

◆インタビュー◆──────────────────────────

【名和田】
早速ですが、富田先生から見て、2010年の日本はどんな年
だったと言えますか?

【富田】
ビジネスパーソンのみならず、国民にとって本当に厳しい
年だったといえますね。

経済的には、円高・デフレ(特にサービスの下落)、
環境に目をやると猛暑、豪雨などの異常気象、
政治や国際社会に目を向けると、政治不信、北朝鮮、中国の脅威、
沖縄基地問題など・・・数え挙げたらきりがないくらい、
大変な問題に直面した年であったと言えるでしょう。。。

【名和田】
しかし、これらの問題は昨年で終わりなわけではなく、
当然、今年も続いていく問題ですよね?

【富田】
その通りです。
政権交代で期待した国の財政問題も解決されぬままですので、
2011年も国の借金も膨らむ一方でしょう。
その額1,000兆円に迫るとも言われています。

【名和田】
2011年を一言で表現すると?

【富田】
「危」ではないでしょうか?

経済低成長・デフレ・財政赤字・少子高齢化といった長期的危機、
国境問題・政治不信などの突発的危機。
まさに、変化情報の早期入手と、変化への早期対応が
急務となります。
したがって、これらを読めないビジネスパーソンは、
生き残れないと言えるでしょうね。。。

【名和田】
確かに「危」はピッタリかも知れませんね。

【富田】
ただ、悲観ばかりではありません。
付け加えると大きな「危」に小さな「希」がつく、
「危希の年」ともいえます。

【名和田】
なるほど。危機的状況の中にも、多少の希望はあると。。。

【富田】
そうですね。。。
日本経済としては決して悲観ばかりではないですよ。

例えば、技術革新での期待。Webや技術革新を活用することで
市場拡大を図ることは、まだまだ可能ですし、
今年開催されるイベントなどの活用は勿論有効です。
また、不況下においても新市場の創造や開拓は可能です。
事実、小さくても成功する新市場創造の事例は多々あります。

【名和田】
ちょっと、気持ちが前向きになってきました(笑)
少し、具体的にご説明いただけますか?

【富田】
例えば、Webの進化で言えば「ネットTV」や「3D」。
これらを個とのコミュニケーションツールとして、
ビジネスにどう活用するか?

イベントで言えば、3月に九州新幹線全面開通があります。
また、4月には統一地方選挙、7月には地上波デジタル放送
全面移行・・・など。

【名和田】
世の中の流れや動き、そして技術などに絶えず、
アンテナを張り巡らせれば打開策は有りそうですね。

【富田】
そういうことでしょう。
やはり情報収集を怠っては、チャンスを掴むことは
出来ません。

【名和田】
そんな2011年の動きに対し、我々はどこに生き残り
策を見つけ、ビジネスに生かしていけば良いでしょうか?

【富田】
私は、生き残り策を見つける為に、ビジネスを活性化させる
15のキーワードを抽出しました。
ざっとご紹介しましょう。

1.仕事を任せられるプロデューサーを育成する。
2.タブレット型PC、パソコンTVがビジネスを変える。
3.気象活用ビジネスが重要になる。
4.ライフタイムバリューを高める施策が重要になる。
5.格差拡大する中で、富裕層支出&プチ贅沢が伸びる。
6.増加するシニア・シングルにビジネスチャンスがある。
7.社会貢献、社会起業家、交流会活動が盛んになる。
8.コミュニケーション&コミュニティ発想が求められる。
9.市場開拓はコラボレーションで行う。
10.5活(就活・婚活・友活・農活・脳活)が社会を救う。
11.3支援(経営・販売・生活)でビジネス拡大を図る。
12.わけあり力を活用すれば、ビジネスチャンスが増える。
13.お試しで消費獲得で、新市場を開拓する。
14.売り場革命できれば、ネット販売と共存できる。
15.空きスペース活用という、不況逆転ビジネスを狙う。

【名和田】
お〜う、15もキーワードが出てくるとさすが、
何かチャンスを掴めそうですね。

気になる項目として、1のプロデューサー育成と
4のライフタイムバリュー辺りについて、
ちょっと解説を頂けますか?

【富田】
ハイ。今のような激変する経営環境下で必要なことは、
仕事を真に任せられる人材の育成です。
ところが、この変化についていけず、上司が部下を育成
出来ない現状が有るのも事実です。

Web知識・提案営業力・企画作成力・・・これらの欠落
により、新人が育たないといった現実が広がってます。
スペシャリストは外注出来ても、プロデューサーは外注
できません。
こうした人材の育成は益々重要になってくるでしょう。

もう1つのライフタイムバリューと言うのは、
「1人の顧客の生涯購入する額」を意味します。
つまり、単発商売に終わるのではなく、
継続的にビジネスを展開する為の仕掛けづくりが
より必要になってくるということです。


【名和田】
ありがとうございます。
よくわかりました。

それでは最後に富田先生ご自身の
今年の展望をお聞かせ下さい。

【富田】
今年もマーケティング・プランナーとして、
また、シニアマーケティングの専門家として
精力的に活動して参ります。

企画パーティー、恵比寿企画塾などで
また皆さんとお会いできることを楽しみにしております!

■……………………………………………………………………………■
<インタビューを終えて>

今回は2011年の第一弾ですので、富田先生にご登場して頂き、
マクロ環境から今後のビジネスチャンスを含めたお話を伺いまし
たが、やはり厳しい年であろうという見解は変わりないようです。

但し、ここにも様々なチャンスが転がっているということも
見逃してはいけません。

そんなヒントが15のキーワードからも受取ることが出来ました。

それにしても、今年も益々元気な富田先生でした(笑)

                     (by nawata)

◆名和田 竜(なわたりょう)────────────────

企業のマーケティング戦略から、販売戦略・促進を専門とする
マーケティング戦略コンサルタント。
ランチェスター戦略をベースに、個人及び小さな会社が大きな会社
に勝つための戦略指導に力を注ぐ。

・シナプス・マーケティングカレッジ講師
・NPOランチェスター協会認定コンサルタント
☆著書『誇りを持って稼げる/最強の私を手に入れる!』(ビジネス社)
☆【新刊本好評です】
『全図解・ランチェスター戦略がぜんぶわかる本』(あさ出版)
http://bizlec.sakura.ne.jp/nawata/2010/09/post_32.html
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今この人に聞く!「ブレないミッションで健康をサポート!」 株式会社エビータ 代表取締役 浅野満美子氏

今月は、管理栄養士・健康運動指導士の資格を持ち、
ヘルスケアコンサルティング、カラダマネジメント事業を展開する、
浅野満美子氏(株式会社エビータ代表取締役)を迎え、お話を聞いて
いきたいと思います。

▼テーマ:『ブレないミッションで健康をサポート!』

※ホームページ 
http://www.e-vita.jp/index.php

【今月のゲスト】…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─

●浅野満美子 氏 (あさの まみこ)
 
 管理栄養士・健康運動指導士
 株式会社エビータ 代表取締役
 
●プロフィール

総合病院、女性クリニック、企業などの現場で、管理栄養士として
多くの経験を生かし、現在は「食生活が楽しいと人生が100倍楽しい」
をモットーにセミナー講師、栄養指導、食育活動、執筆、
食のコンサルティングなどを行っている。
企業とのヘルスケアをコンセプトにした商品開発やコンサルティング
をはじめ、1万人以上の栄養相談経験をベースとしたサービス
「カラダマネジメント」は単に体重が落ちるだけでなく、
一人ひとりの目的やライフスタイルに合わせた手法で体を変える
プロセスそのものを楽しめると評判。
年間200時間以上の講演を行っている。
TBSはなまるマーケットやテレビ朝日お試しか! をはじめ、
メディア雑誌など多数出演。

近著に三笠書房「やせる食べ物が1目でわかる!カロリーBOOK」


◆インタビュー◆──────────────────────────

【名和田】
ご無沙汰してます(笑)
最近は、TVを始めメディアへの露出も頻繁で、相当お忙しそうですね。

現在の活動内容について、まずはお聞かせ頂けますか?

【浅野】
ハイ。事業を立ち上げた最初の1年は「健康」に特化していたため、
カウンセリングや講演を中心にしてきましたが、その後、「食」の分野
での「レシピ開発」や「商品開発」の要望が増えてきたため、
その要望にこたえるかたちで、料理に携わる仕事も増えてきてます。

【名和田】
浅野さんが、そもそも起業したきっかけというのは?

【浅野】
私の場合、両親や親族は、実は全員サラリーマンか教師ですので、
起業したことはとても変わってるとよくいわれます。。。

普通は、親が事業をしていたりで、その影響を受けて・・・
何ていう人が多いですよね?

【名和田】
確かに、おっしゃる通りです。。。
家もご多分に漏れず、父や親戚が自分で事業をしてました(笑)

そう考えると、結構思い切った決断かと思いますが、
今まで相当ご苦労があったのでは??

【浅野】
そうですね、苦労したことは、12年間専門職(管理栄養士)として
働いてきたため、営業などを一切してこなかったことでしょうか。。。
 
独立したとき、正直アポイントのとり方すらわかりませんでした(笑)

【名和田】
それは、ちょっと笑えますね・・・(笑)
とは言え、営業経験がないということは確かに苦労しますよね。

それでも、上手く波に乗れたという要因は?

【浅野】
独立した時期が、丁度健康ブームでもあり、国のメタボ対策がはじまった
段階でもあったんですね。

そこに私が12年間でアルゴリズムをつくってきた、食生活カウンセリング
というノウハウは、一般向けにも活用できるものでしたので、
ちょうど良いタイミングではまったんだと思います。

【名和田】
ビジネスで最も重要な要素の1つ、「時」=“タイミング”を手にして
いたんですね。

浅野さんの顧客はどんなニーズをもった人達(企業)になるんですか?

【浅野】
健康ブームという中で 現在は専門家の意見を求められることが多いため、
食関連の企業に限らず、色々な業種からのご相談がきます。
例えば、ゲーム業界や街事業など新しく商品を開発したいといった異業種
からのご相談など多々頂いておりますよ。

【名和田】
先ほど、営業経験がなかったので、苦労したとおっしゃってましたが、
そうした相談なども含め、現在はどのような営業方法をとっているの
ですか?

【浅野】
実は、売り込み営業や広告等も一切していません。
弊社の場合、月2〜3回の割合でメディアや雑誌等に掲載頂くことが多い
ので、そういった場面が大きく広告となっている気がします。

ご紹介以外は、ホームページやブログなどを検索して頂いた
というお問い合わせが多いですね。

【名和田】
それは羨ましいですね〜。
こういったビジネスにおいてはまさに理想的な状況ですね。

では、意識するいわゆる競合先というのは?

【浅野】
健康分野を売りにする大手企業さんをのぞけば、
食と健康に関わる専門家は、得意分野がそれぞれ有りますので
まったく同じポジショニングでの競合は実は余り存在しません。

むしろ、お互いの得意分野でコラボレーションをして、より良い
サービスを展開していく方が今現在では多いですね。

【名和田】
それも理想的な状況ですね。

では貴社の独自性、差別化要素といった部分はどんなところでしょうか?

【浅野】
(ビジネス現場での実践)経験のある管理栄養士のみで
行っているところでしょうか。

栄養士という職業は多岐にわたっていて、
料理を専門にしていて、栄養知識は不得意・・・という場合や
栄養知識は専門的だが、料理は苦手・・・といった場合があります。

弊社は 栄養の専門的知識をお伝えしながら、それを生かした
商品提案や料理をつくり、必要があれば料理写真や商品づくりまで・・
・・・と食と健康をトータルで納品(完結)できるというところが
売りになっています

※専門分野はあるにせよ、そこだけしか出来ないということではなく、
 食に関する領域をトータルでサポート出来る。


【名和田】
なるほど。非常に明快ですね。
確かにこの周辺をトータルでサポートしてもらえるというのは、
優位性がありますね。

私もコンビニ関連では長く商品開発などに携わっておりましたので、
非常に良くわかります。

そんな浅野さんにとって今現在の課題というのは?

【浅野】
弊社は基本的に1人で、仕事ごとの委託で行っているため
打ち合わせから現場、フォローまで1人で行わなければならなく
なっているところでしょうか。

私自身がいないと仕事が回らないところがありますので、
プロデュース側になれるように体制を整えていきたいと思っています。


【名和田】
組織として機能する部分ですね。

では、今後の展望と方向性についてもお聞かせ下さい。

【浅野】
栄養士・管理栄養士という職業をもっと発展させ、今よりも最強の
企業の健康管理、商品提案などを行っていきたいと考えています。

その為にまずは、栄養士の活性化です!
200名以上が登録している
「栄養士コミュニティ 栄養士戦隊★」もその1つです。
http://www.eiyoushisentai.com/top/index.php

直近ではレシピコンテンツを使った集客サポートサービスを展開して
いく予定です。

あとは、以前からつくりたいと思っていた自社商品の展開でしょうか!

【名和田】
非常にミッションが明確で、興味深いものばかりですね。
最後に皆さんへメッセージをどうぞ!

【浅野】
食と健康は、だれにでも直結しているものですので、実は、食にまったく
関係ない企業様でも、サイトにレシピ紹介をしたり、健康をテーマにした
情報発信をすることで集客を強化することができます。

弊社は、食+?! 健康+?! 栄養士+?!をテーマに、
いかに新しくて面白いことを発信していくか!!がテーマですので
「栄養士?関係ない〜」と思った方でもご相談いただけると
きっと新しいものを創造することができると思います。

これからも応援よろしくお願い致します!

■……………………………………………………………………………■
<インタビューを終えて>

浅野社長は、この人と仕事をしてみたいと思わせる、
非常に笑顔が素敵な女性です。。。
・・と同時に芯の強さ・使命感・責任感の強さも感じ取れます。

今回のコメントからも、その自信や説得力を受け取ることが
出来ました。。。

明確なミッションを持っているということは、ブレがない!
まさにそのことを実感したインタビューでした。

                     (by nawata)
◆名和田 竜(なわたりょう)────────────────

企業のマーケティング戦略から、販売戦略・促進を専門とする
マーケティング戦略コンサルタント。
ランチェスター戦略をベースに、個人及び小さな会社が
大きな会社に勝つための戦略指導に力を注ぐ。

・シナプス・マーケティングカレッジ講師
・NPOランチェスター協会認定コンサルタント
☆著書『誇りを持って稼げる/最強の私を手に入れる!』
(ビジネス社)

☆【新刊本好評です】
『全図解・ランチェスター戦略がぜんぶわかる本』(あさ出版)
http://bizlec.sakura.ne.jp/nawata/2010/09/post_32.html

今、この人に聞く「スタイルアーバン六本木」主催:武田まり子様

今月は、六本木で姿勢レッスンスタジオ「スタイルアーバン六本木」
を主宰されている 姿勢コンサルタント 武田まり子(たけだ まりこ)
氏を迎え、お話を聞いていきたいと思います。

▼テーマ:『見せる姿勢づくりで脱競争市場」
 http://www.styleurban.com/

【今月のゲスト】…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─

●武田まり子(たけだ まりこ)氏

●プロフィール
通勤、職場でできる骨格矯正プログラムをオリジナル開発。
ヒールでできる骨格矯正ウォーキングの第一人者として話題となり
anan、oggiなどの雑誌やTV(本年めざましテレビ、とくダネ!)
などでも紹介される。
美しい姿勢を作る為のスタジオスタイルアーバン六本木を運営。
スタジオレッスンだけでなく、個人向けセミナーや企業研修など、
幅広く活動。

OSK日本歌劇団出身。
著書に「夢をかなえる姿勢術」(サンクチュアリ出版)。
All About 【For F】ウェブコラムニス知性派美人Diary
にて「姿勢美人プロジェクト」執筆中
女性キャリアデザイン協会 理事。

◆インタビュー◆──────────────────────────

【名和田】
まり子先生とは、早いもので2年くらいのお付き合いになりますね。
以前、私の書籍でも取材させて頂いたことが有りますが、今回は
スタジオスタイルアーバン中心にお聞きしていきたいと思います。

最近は、めざましTVを始め、TV・雑誌などのメディアへの露出も
頻繁ですよね!
まず、現在の活動内容を簡単にご説明いただけますか?

【武田】
おかげさまで、取材依頼なども頻繁になって参りました(笑)
基本的には、“魅せる姿勢づくり”をコンセプトとした「スタイル
アーバン六本木」というスタジオを中心に指導活動をしております。

ここでは、「姿勢美人コース」を短期集中(2ヶ月)で成果を出します。
背中美人コース、美尻コースなどに分かれて魅せる姿勢つくりをしてい
きます。
また、理論と実践で学んだことを継続するためのプログラムも用意して
います。
具体的には、姿勢がよくなる3つのダンスレッスンと3つのボディメイク
レッスンです。これらのアプローチで美と健康をサポートしております。

【名和田】
そもそもスタジオ(スタイルアーバン)を立ち上げたきっかけというのは?

【武田】
一見綺麗に見える人、美しい人ほど姿勢の悪さが目立ちます。
立ち方、歩き方1つで見え方って変わって来るんですよね。
そんな人達をサポートしたい!つまり、「美しい人をより美しくしたい!」
と思ったのがきっかけですね。
「ここにくるとキレイになれる!」そんなスタジオを目指し開設しました。

【名和田】
確かに、まり子先生は姿勢がとても美しいですもんね!
ところで、この業界は、不況の影響などはどうですか?

【武田】
そうですね〜、景気の浮き沈みにあまり関係しているようには
思えませんね。

特に女性ターゲットですので、「美・健康」などに
対する意識は、景気に関係なく常に高いですね。
またそこにかけるお金も一定程度存在しているように感じます。

【名和田】
なるほど。多少は削られている部分も有るかもしれませんが、
基本的には、その市場は安定感が有る需要なのかもしれませんね。

ちなみに、競合というのはどの辺りが対象となるのでしょうか?
店舗型ですので、特に明確に有ると思いますが・・・。

【武田】
ハイ。やはりダンススタジオが競合になるかと思います。
具体的にはサルサ、タンゴ、ポールダンスのスタジオが近隣にありますね。
ただ、顧客の奪い合いという印象は持っていません。
それぞれが特徴をもって存在しているように感じます。

【名和田】
ほぅ。競合はスポーツクラブやヨガスタジオなどのイメージが強いですが、
ダンス系なんですね。
でも、それぞれが特徴を持ち共存しているというのはいいですね。
まさに脱競争市場といった感じですね。

ちなみに他社とは違う特徴・強みというのは何なんでしょうか?

【武田】
「魅せる姿勢づくり」にフォーカスした実践レッスンを用意している
ことですね。
また、そのためか、雑誌の取材やTV出演の依頼が多いのも特徴です。

単なるダンスレッスンスタジオでもなく、整体でもなく、美容系サロン
でもない、独自にオリジナル開発したメソッドで身体を動かす・・・
この辺りが、指示されている理由かと認識してます。

また、訪れて頂いた方には、是非この大切さを感じていただきたい
と思いますね。

【名和田】
特に支持があるお客さんというか、
利用する会員さんはどんな人たちですか?

【武田】
やはり、忙しく働くキャリアウーマンですね。
忙しい人、美しい人っていうのは自分磨きの意識の高さを感じます。
毎日が充実している人は、仕事はもちろん、
習い事、ブラッシュアップに自己投資してるんですね。

【名和田】
そうかもしれませんね。
集客方法・営業活動はどのようなことをされているんですか?

【武田】
こちらからの営業活動ではありませんが、雑誌やテレビなどに数多く
取り上げていただいています。

あと、webではコラムニストしてオールアバウトで書かせて頂いたりも
してますので、この辺りも集客に繋がってますね。

また参加者の満足度を上げるためでもありますが、
定期的にパーティーを行っています。ここでクチコミが広がっています。
これも効果的と言えるかも知れません。

その他、SEO対策はそれなりに実施しています。

【名和田】
お〜う、パーティーですか!
これって、結構集客型ビジネスにとっては有効なんですよね。
お客さんとの距離感を縮められ、ファン化を促進させますからね。
この辺りも競合にはない、強みなのかも知れませんね。

それでは、今後の課題と展望についてお聞かせください。

【武田】
メディアや媒体の露出が多いうちにたくさんの方に情報発信していき、
姿勢の大切さを伝えていきたいですね。

「凛!と生きる」
・・・の実践ですね。

それと6月より魅せる姿勢づくり「スタイルアーバン六本木」
がリニューアルします!
“2ヶ月で変化できる!コース仕立て”にしていきますので
目的をもってキレイを目指しに来て下さい。
お待ちしております。

■……………………………………………………………………………■
<インタビューを終えて>

武田さんのもう1つの顔は、長野県で子供たちにバレーを教える
先生でもある。
彼女のレッスンは、やさしさと厳しさを持ち合わせるスタイルで
子供から大人まで、多くの人たちに支持されている。
やはり、本人の何よりもダンスが好き、
ここで得た経験を多くの人たちに伝えていきたい!
・・・この思いが競合とは一線を画す強みにもなっているのだろう。

                       (by nawata)
◆名和田 竜(なわたりょう)────────────────

企業のマーケティング戦略から、販売戦略・促進を専門とする
マーケティング戦略コンサルタント。
ランチェスター戦略をベースに、個人及び小さな会社が大きな会社
に勝つための戦略指導に力を注ぐ。

・シナプス・マーケティングカレッジ講師
・NPOランチェスター協会認定コンサルタント
☆著書『誇りを持って稼げる/最強の私を手に入れる!』(ビジネス社)
(http://www.relation-stage.com/)
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今この人に聞く:『これが本物の戦略PR!その1人が30万人を動かす!』

今月は、インフルエンサー・マーケティングを専門とする戦略PR会社
ブルーカレント・ジャパン株式会社 代表取締役社長 『本田哲也』氏
を迎え、お話を聞いていきたいと思います。

▼テーマ:『これが本物の戦略PR!その1人が30万人を動かす!』

http://www.bluecurrentprjapan.com/

【今月のゲスト】…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─

●本田 哲也(ほんだ てつや)氏

1970年生まれ。セガの海外事業部を経て1999年、世界最大規模のPR会社
フライシュマン・ヒラードの日本法人に入社。
2004年より同社バイスプレジデント。
2006年8月「ブルーカレント・ジャパン」の設立に伴い、同社代表に就任。
国内外の大手製薬企業、生活用品メーカー、エンターテイメント企業など
を対象に、インフルエンサー・マーケティング・プログラムの策定・実施、
コンサルティング実績多数。
月刊PRIR(宣伝会議)主催「PRコンサルタントオブザイヤー2005」
優秀賞を受賞。

【出版書籍】
「その1人が30万人を動かす!影響力を味方につけるインフルエンサー・
 マーケティング」(東洋経済新報社)
「戦略PR 空気をつくる。世論で売る。」(アスキー・メディアワークス)
「オバマ現象のカラクリ 共感の戦略コミュニケーション」
(アスキー・メディアワークス) 他・・・韓国版など多数

◆インタビュー◆──────────────────────────

【名和田】
 ご無沙汰してます。益々のご活躍ぶりですね。
 さっそくですが「ブルーカレント」という会社の成り立ちと業務内容に
 ついてお聞かせ下さい。

【本田】
 どうもご無沙汰してます。おかげさまで、あちこち飛び回ってます(笑)
 まず、ブルーカレント・ジャパンですが、この会社は、インフルエンサー・
 マーケティングを専門とする戦略PR会社として2006年8月に設立され
 ました。

 マスメディアPRからCGM(日本最大のブロガークチコミネットワーク)まで、
 一括して第三者を巻き込み、消費者を動かすことができる会社です。

 また米オムニコムグループの一員として、世界的なグループネットワーク 
 が 有するリソースを提供することが可能です。

【名和田】
 なるほど。何となく米国の最先端的なイメージがある会社ですよね。
 知らない人の為に、インフルエンサーマーケティングについても教えて
 ください。
 
【本田】
 わかりました。
 例えば同じ商品カテゴリーなのに、なぜ「売れるもの」と「売れないもの」
 が生まれると思いますか?

 「商品力」の差? それとも「宣伝力」の差? 

 もちろん、それもあるでしょう。
 しかし、です。ネットの進化により情報洪水が起こり、消費者が疑い深く
 なり、広告がスルーされてしまうようになった現代。成功と失敗の格差は、
 商品力や宣伝力だけでは説明できませんよね。
 では、いったい何がこの時代の成否を分けると思います?

【名和田】
 ・・・・・・・何でしょうね?

【本田】
 いいですか。その答えは、その商品が売れるための『空気』ができているか
 どうかということなのです。

 商品を売るためにつくり出したい空気。
 そんな空気をつくって、売り上げにつなげる手法。

 それが「戦略PR」という考え方であり、インフルエンサー・マーケティング
 のノウハウなのです。

【名和田】
 ほう。『空気』・・ですか。
 そういわれてみれば、今の世の中確かに「空気」というのは有るかも知れま
 せんね。

【本田】
 爆発的な情報量に囲まれた消費者は、次第に、企業の一方的な情報発信より
 も、信頼できる第三者からの情報やクチコミを頼りに購買行動を起こすよう
 になってきました。
 また、消費者と企業の距離がこれまでになく近づいてきたこの時代では、
 「消費者とどう向き合うか?」「何をメディアとして捉えるか?」に新しい
 発想を持つことが成功へのカギです。

 その新しい発想が「インフルエンサー」――つまり、消費行動に影響を与え
 る専門性 やカリスマ性を持った人たち――であり、私達ブルーカレント・
 ジャパンは、そのインフルエンサーをマーケティングに活用する戦略PRの
 専門集団というわけです。

【名和田】
 非常にわかりやすいご説明有難うござます。
 では、その具体的な事例についてもお聞かせ下さい。

【本田】
 事例は色々有りますが、最新の成功事例としては「USJ」のケースが 
 有ります。
 
 テーマパーク側の依頼は、夏休みに来るお客さんを増やしてほしいという
 ものでした。「数あるレジャーの中からテーマパークを選ぶ。その決定的
 な理由となるものをPRしていきたい」

 ・・・そんな依頼だったのですが、私達が考えたのは「絆(きずな)」
 というキーワードでした。テーマパークのお客さんには、アトラクション
 を楽しむだけでなく、お互いの関係を深めたいという思いがあると考えた
 からです。

 「テーマパークにいくと絆が深まる」
 
 というデータを発信できれば大きな話題になると考えました。
 まず行ったのは、「絆」についての意識調査。
 およそ3000人を対象に行った結果、「家族で絆が築けている」と自信を
 持って答えた人は3割未満。そして、今よりも絆を深めたいと考えている
 人がなんと8割以上もいることがわかりました。
 
 そこで、テーマパークで絆が深まるということをどうやって実証できるか
 と考えて着目したのが、脳科学の分野でした・・・。

 ※詳しくは、是非こちらのサイト↓をご覧ください。
 http://www.nhk.or.jp/10min/joho/ja/frame.html?0&09&59

 このケースは、今月アジア太平洋全域の「アジアPRアワード」を受賞し
 ました。

【名和田】
 このキーワード探しがある意味肝なんでしょうね。
 それとこれは、仕掛ける側の立場での話しですが、やはりインフルエンサー
 マーケティングの最大の魅力は「わかりやすさ」に有りますよね。
 正直、この情報が溢れる社会においてのプロモーションは、絶対にわかり
 やすさは重要ですからね。

 しかし、アジア太平洋全域の「アジアPRアワード」ですか?
 それは凄いですね。おめでとうございます!

【本田】
 有難うございます。
 確かにわかりやすさは有りますね。

【名和田】
 そのインフルエンサー・マーケティングを導入するに当たり、
 向き・不向きの企業、あるいは条件などは有りますか?
 
 例えば、短期に成果を求めるのは不向き?
 
【本田】
 広告キャンペーンのように、あまりに短期的に売上向上を期待すると
 失敗します。
 やはり、半年から1年をかけてじわりじわりと効果が出るものです。
 むしろ、そうやって土壌をつくった上で、広告やプロモーションで刈り
 取っていくことで効果を発揮します。

【名和田】
 予算はどうでしょう?
 やはり、低予算では難しい?

【本田】
 広告枠を買うのではなく、第三者を「巻き込む」手法ですから、例えばテレビ
 CMのように何億もかかるものではありません。
 通常のマーケティング予算の基準から言えば、費用対効果は高いといえます。
 なので低予算でも大きな成功をあげれる可能性は大いにあります。
 
 とはいえ、インフルエンサーを巻き込む為に、様々な仕掛けは必要になりま
 す。その為の予算は必要ですから、余りに低予算では難しい場合もあります。

【名和田】
 私なんかの立場からすると、中小零細企業でも実施は可能か?ということに
 非常に関心が有りますが・・・その辺りはいかがでしょう?

【本田】
 「大きな予算ありき」ではありません。また、会社や商品の知名度が重要か
 と言うとそうでもありません。
 知られていなくとも、話題性が工夫できたり、また社会にとって意味のある
 ような商品やサービスであれば、たとえ中小企業でも充分に実施が可能です。

 企業の大小の問題とはいえないでしょうね。
 むしろ、全く差別化もできず、深い開発思想もなく生まれてしまったような
 商品やサービスの場合は、大企業でも中小企業でも難しいと思います。

【名和田】
 そうですか。
 是非、低予算、中小零細企業向けというプログラムの開発に期待します。

 話題を変えますが、今は「戦略PRブーム」といった風潮もあります。
 これについてお聞かせ下さい。
 
【本田】
「戦略PRブーム」については、私自身も自著などでそれを広めた
 張本人であり、PRに従事する人間としてうれしくも思います。
 しかし、正しい認識が欠如したり、「戦略PR万能論」のような過剰な
 期待が高まったりすることは、非常にリスキーだと感じています。
 
 そもそもPRは、広告のように広告枠を買わないで、第三者に情報を
 発信してもらうことで信頼性を担保する代わりに、コントロールできない
 という弱点があります。ウラを返せば、広告は企業発の情報発信なので
 「言いたいことを言いたい時に言える」という強みがあります。  
 
 このような特徴を忘れないでください。
 「PRはコントロールできないもの」という前提で、何らかの理由で
 思った通りにならなかった場合も想定しておかなくてはなりません。

【名和田】
 確かにそのような捉え方をされてしまっている部分も有りますね。
 
【本田】
 残念ですが、PR会社自体が誤解を招く売り込み方をしてしまっている
 ケースも実情としてありますからね。
 本来の戦略PRの役割は「空気をつくって消費者に気づきを与える」
 ということが主であり、それだけで消費者が購買行動を起こすものでは
 ありません。
 
 「空気」という名の情報環境をPRで創出した後で、広告や店頭の施策が
 連動し、それを購買行動に結び付けることで「刈り取り」が行われるわけ
 です。

 こうした認識を忘れ、「とにかく戦略PRで突破しよう」などとなって
 しまうと、マーケティングとして失敗するばかりか、せっかく根付こう
 としているPRが「一過性のブーム」で終わってしまいます。

 ブームに踊らされず、マーケッターは本来の目的―「消費者を動かす」
 ことにフォーカスしなければなりません。
 さらに、全体シナリオの中で戦略PRが有効かどうかの判断と、
 その特性を理解したうえでの導入・展開が求められるのです。

【名和田】
 おっしゃるとおりです。
 最後に貴社のビジョン、目指す立ち位置など
 今後の展望についてお聞かせ下さい。
 

【本田】
 実は2010年以降のビジョンが2つあります。

1.今年から始まった「戦略PR」のブームを一過性のものとせず、
  日本のマーケティングに定着するよう、もっと実績をつくる!

2.いよいよ日本のメーカーも本当の意味でグローバルにマーケティングを
  展開するケースが増えていきます。
  日本国内での実績のみならず、弊社の本当の強みは、戦略にもとづいた
  実施をグローバルで展開できることにあります。
  日本発のグローバルPRのサポートをすることで、
  日本企業の力になりたいと思います!

【名和田】
 世界へ向けたPR会社として今後も頑張ってください。

■……………………………………………………………………………■
<インタビューを終えて>

確かに今は広告が効かなくなったと言われ、戦略PRがブームと
なっている節がある。
しかし、真の戦略PRを理解せず、小手先だけの手法に走れば、
手痛いしっぺ返しに合うことも事実だろう。
本田さんの話は、業界第一人者としての重みを感じた。
                       (by nawata)
◆ 名和田 竜(なわたりょう)────────────────

企業のマーケティング戦略から、販売戦略・促進を専門とするマー
ケティング・コンサルティングプランナー。
ランチェスター戦略をベースに、個人及び小さな会社が大きな会社
に勝つための戦略指導に力を注ぐ。

・シナプス・マーケティングカレッジ講師
・NPOランチェスター協会認定コンサルタント
☆著書『誇りを持って稼げる/最強の私を手に入れる!』(ビジネス社)
(http://www.relation-stage.com/)

今、この人に聞く!:株式会社ディープブルース マーケティング事業部 山本 喜昭氏

今月は、総合広告制作会社「株式会社ディープブルース」執行役員:
マーケティング事業部 ストラテジックプロデューサー:山本 喜昭
(やまもと よしあき)氏を迎え、お話を聞いていきたいと思います。

▼テーマ:『広告会社は即刻変化に対応を!?』

【今月のゲスト】…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─

●山本 喜昭(やまもと よしあき)氏

http://www.deepblues.co.jp/sted

1971/4/7京都生まれ。
インテリア商社営業を経験後、ファッションエージェンシーマネージャーへ。
その後アートスクール研究生を経て、総合広告制作会社deepbluesに参画。
映像ディレクション、プロデュースからはじまり、WEBプロデュース、
デジタルコンテンツプロデュースを経てマーケティングの世界へ入る。
現在は、deepbluesストラテジック事業部ストラテジックプロデューサー、
コミュニケーションデザイナーとして様々なクライアントの
マーケティング戦略を立案。

◆インタビュー◆──────────────────────────

【名和田】
この不況下で、どの業界も大変厳しい状況が続いておりますが、その中でも
広告業界は特に厳しい状況であるという声が聞こえてきます。

【山本】
おっしゃる通り、業界的にはかつて無いほどの厳しい状況に晒されています。
各社が特色を持ち、存在感を示さねば生き残ることが難しい状況にあること
は間違いないでしょう。

【名和田】
その様な業界の中で、貴社はどのような会社なのでしょか?

【山本】
マーケティング戦略、コミュニケーションデザインから映像、イベント、
WEB、グラフィック、音楽制作をする総合広告制作会社です。

企業の戦略策定からクリエイティブ制作までマーケティングの川上から川下
までをカバーできることが強みでしょうか。

【名和田】
よく広告の分野では、代理店や制作会社の業務範囲や請負う範疇などが棲み
分けされてますが、貴社に関しては川上の戦略から、川下の制作までを全て
一気通貫に提供できるというわけですね。

【山本】
その通りです。
戦略とクリエイティブなどのアウトプットがチグハグにならない、
全て整合性の取れた提案をすることが可能ということです。

【名和田】
確かに専門分野を絞り、その範囲だけをやっていくということが、
専門特化する強みとも言えますが、こと広告分野に関しては、それが戦略
と現場での乖離を生む要因にもなってますからね。

その1つとしても言えるかも知れませんが、マス広告が効かなくなったと
言われ続けています。

【山本】
ハイ。モノが一通り行き渡り、商品の差別化が、ちょっとしたデザインや
機能の違いだけで大量生産し、広告を画一的に大量投下すれば、生活者に
情報が届き、モノが売れるという時代は終わったということは言うまでも
ありません。

ただ一方で、インターネットを代表としたメディアの変化に加え、生活者
の消費行動の変化など、広告というビジネス自体のパラダイムが劇的に変化
してきているため、単にマス広告の終焉だけでは語れない時代に入っている
とも言えます。

【名和田】
つまり、マス広告だけが効かないわけではないと?

【山本】
そうです。要は1人ひとりに向けたコミュニケーションが主流になりつつ
ある中で、いかに「個」を捉えていくかの問題でもあります。

しかし、これは大企業に限らず、中小企業にとっても、よりマーケティング
が重要になって来たことを意味しています。
今は逆にそれがやりやすい時代になってきたともいえます。

【名和田】
確かにそれは言えますね。
そこで、クロスメディアという考え方がここ何年かで業界では急速にいわれ
続けてますが、まずクロスメディアの意味とそれについての貴社の取組みに
ついてお聞かせ下さい。

【山本】
生活者が接する情報量がここ10年間で410倍になったといわれています。
テレビや新聞の他、CATV、ゲーム、携帯電話、デジタルサイネージ、インタ
ーネット等々、生活者が接するメディアやデバイスは、其の個人の趣味趣向
によって様々です。

前述のマーケティング環境の変化もあいまって、一律に大量のメッセージを
発信してもターゲットに届かなくなっています。

重要なのは、商品やサービスのターゲット特性を分析して、彼らの行動にあ
ったコンタクトポイントに的確なコミュニケーションを構築することです。
これらのコミュニケーションをデザインするマーケティングをクロスメディ
アマーケティングといいます。
(解釈は人によって様々ですが。。)

弊社でも約3年ほど前からマーケティング事業をはじめています。
マーケティング戦略の策定から実制作までをカバーできる、つまり企業の
課題解決のwhatからhowまでをカバーできる体制創りをしています。

【名和田】
なるほど。貴社は、いち早くこの状況の変化に対応した会社と言えますが、
今後広告会社や制作会社が取組まねばならないことはどのようなことでし
ょうか?

【山本】
今までの手法にしがみつくことなく、クライアント本意の施策を提案できる
ことかが生き残りの鍵になると思います。

【名和田】
そうした中、これからの業界で求められる人材というのは?

【山本】
これからは、コミュニケーションデザイナーがマスマーケティング全盛時代
のCMプランナーやコピーライターのような花形になるのではないでしょうか。

企業のマネジメント要素の知識から、マーケティングのスキル、クリエイテ
ィブ能力、各種テクノロジーツールの知識など総合的なスキルが求められる
かと思います。

【名和田】
ほう。それはかなりハードルが高そうですが、これまでの感覚値や感性だけ
でなく、より現実的な事業能力も求められるわけですね。

では、今後の貴社の展望をお聞かせ下さい。

【山本】
今までのナショナルクライアントのマーケティングはもとより、さらに日本
経済のこれからの原動力となる全国の中小企業をターゲットに、マーケティ
ング事業を展開して行く予定です。

クライアントにとって費用対効果の高い戦略の立案とクリエイティブの制作
をより多くの企業にご提供していきます。
今後の展開は随時ホームページでリリースしていきますので、是非チェック
して見て下さい。

http://www.deepblues.co.jp/sted

【名和田】
全国の中小企業ですか。素晴らしいですね。
最後に山本さん個人としての今後の展望をお聞かせ下さい。

【山本】
コミュニケーションデザインやマーケティングストラテジーの能力を磨き、
おもしろい世の中を創っていきたいと思います。
宜しくお願いします。

■……………………………………………………………………………■
<インタビューを終えて>

今広告業界に携わる企業は、本当に厳しい戦いを繰り広げている。
まさに生き残りを掛けたサバイバルである。
何も手を打っていない企業は、この3年以内にかなり淘汰されて
行くのではないだろうか?
山本氏の言うとおり、今までの手法にしがみつくだけでは、
間違いなく通用しないだろう。

マーケティング戦略、コミュニケーションデザインから映像、
イベント、WEB、グラフィック、音楽制作・・・。
総合広告制作会社を謳うディープブルースという会社が、
今後この業界に何を投げかけていくのか?
注目していきたいと思います。
                       (by nawata)
◆ 名和田 竜(なわたりょう)────────────────

企業のマーケティング戦略から、販売戦略・促進を専門とするマー
ケティング・コンサルティングプランナー。
ランチェスター戦略をベースに、個人及び小さな会社が大きな会社
に勝つための戦略指導に力を注ぐ。

・シナプス・マーケティングカレッジ講師
・NPOランチェスター協会認定コンサルタント
☆著書:『誇りを持って稼げる/最強の私を手に入れる!』(ビジネス社)
(http://www.relation-stage.com/)
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