今月は、2008年(第6回)にも一度ご登場頂いた、
企画書の大家「富田眞司」先生をお招きし、
今年2011年の日本がどうなっていくのか?
また、ビジネスパーソンはどう対応していくべきなのか?
こちらをテーマにお話しを伺って参りたいと思います。
▼テーマ:『2011年 日本はどうなる?どう対応する?』
※ホームページ
http://www.kikaku-party.net/index.html
【今月のゲスト】…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─
●富田 眞司 氏(とみた しんじ)
http://www.kikaku-party.net/index.html
●プロフィール
名古屋大学卒。販促プランナー、広告・販促・企画業務一筋に40年。
企画書づくり、シニアマーケティング、販促企画立案などが専門分野。
三晃社、野田合板、デルフィスなどを経て、2002年7月に独立、
CSN企画(C:コアコンピタンス、S:スピード、N:ネットワ
ークの略)を設立。豊富な経験を生かし、講演、執筆、コンサル活
動に加えて、各種企画立案などを行う。また、若手の育成にも注力。
以前には、シナプスマーケティング・カレッジの講師も担当。
現在、企業の企画顧問、講演、執筆、企画作成などの業務に加えて、
企画パーティ、恵比寿企画塾などを主宰している。
著書:
「A4・1枚最速の企画書」(宝島社1575円)
「提案する力を磨く!」(かんき出版、1470円)
・・・他多数
◆インタビュー◆──────────────────────────
【名和田】
早速ですが、富田先生から見て、2010年の日本はどんな年
だったと言えますか?
【富田】
ビジネスパーソンのみならず、国民にとって本当に厳しい
年だったといえますね。
経済的には、円高・デフレ(特にサービスの下落)、
環境に目をやると猛暑、豪雨などの異常気象、
政治や国際社会に目を向けると、政治不信、北朝鮮、中国の脅威、
沖縄基地問題など・・・数え挙げたらきりがないくらい、
大変な問題に直面した年であったと言えるでしょう。。。
【名和田】
しかし、これらの問題は昨年で終わりなわけではなく、
当然、今年も続いていく問題ですよね?
【富田】
その通りです。
政権交代で期待した国の財政問題も解決されぬままですので、
2011年も国の借金も膨らむ一方でしょう。
その額1,000兆円に迫るとも言われています。
【名和田】
2011年を一言で表現すると?
【富田】
「危」ではないでしょうか?
経済低成長・デフレ・財政赤字・少子高齢化といった長期的危機、
国境問題・政治不信などの突発的危機。
まさに、変化情報の早期入手と、変化への早期対応が
急務となります。
したがって、これらを読めないビジネスパーソンは、
生き残れないと言えるでしょうね。。。
【名和田】
確かに「危」はピッタリかも知れませんね。
【富田】
ただ、悲観ばかりではありません。
付け加えると大きな「危」に小さな「希」がつく、
「危希の年」ともいえます。
【名和田】
なるほど。危機的状況の中にも、多少の希望はあると。。。
【富田】
そうですね。。。
日本経済としては決して悲観ばかりではないですよ。
例えば、技術革新での期待。Webや技術革新を活用することで
市場拡大を図ることは、まだまだ可能ですし、
今年開催されるイベントなどの活用は勿論有効です。
また、不況下においても新市場の創造や開拓は可能です。
事実、小さくても成功する新市場創造の事例は多々あります。
【名和田】
ちょっと、気持ちが前向きになってきました(笑)
少し、具体的にご説明いただけますか?
【富田】
例えば、Webの進化で言えば「ネットTV」や「3D」。
これらを個とのコミュニケーションツールとして、
ビジネスにどう活用するか?
イベントで言えば、3月に九州新幹線全面開通があります。
また、4月には統一地方選挙、7月には地上波デジタル放送
全面移行・・・など。
【名和田】
世の中の流れや動き、そして技術などに絶えず、
アンテナを張り巡らせれば打開策は有りそうですね。
【富田】
そういうことでしょう。
やはり情報収集を怠っては、チャンスを掴むことは
出来ません。
【名和田】
そんな2011年の動きに対し、我々はどこに生き残り
策を見つけ、ビジネスに生かしていけば良いでしょうか?
【富田】
私は、生き残り策を見つける為に、ビジネスを活性化させる
15のキーワードを抽出しました。
ざっとご紹介しましょう。
1.仕事を任せられるプロデューサーを育成する。
2.タブレット型PC、パソコンTVがビジネスを変える。
3.気象活用ビジネスが重要になる。
4.ライフタイムバリューを高める施策が重要になる。
5.格差拡大する中で、富裕層支出&プチ贅沢が伸びる。
6.増加するシニア・シングルにビジネスチャンスがある。
7.社会貢献、社会起業家、交流会活動が盛んになる。
8.コミュニケーション&コミュニティ発想が求められる。
9.市場開拓はコラボレーションで行う。
10.5活(就活・婚活・友活・農活・脳活)が社会を救う。
11.3支援(経営・販売・生活)でビジネス拡大を図る。
12.わけあり力を活用すれば、ビジネスチャンスが増える。
13.お試しで消費獲得で、新市場を開拓する。
14.売り場革命できれば、ネット販売と共存できる。
15.空きスペース活用という、不況逆転ビジネスを狙う。
【名和田】
お〜う、15もキーワードが出てくるとさすが、
何かチャンスを掴めそうですね。
気になる項目として、1のプロデューサー育成と
4のライフタイムバリュー辺りについて、
ちょっと解説を頂けますか?
【富田】
ハイ。今のような激変する経営環境下で必要なことは、
仕事を真に任せられる人材の育成です。
ところが、この変化についていけず、上司が部下を育成
出来ない現状が有るのも事実です。
Web知識・提案営業力・企画作成力・・・これらの欠落
により、新人が育たないといった現実が広がってます。
スペシャリストは外注出来ても、プロデューサーは外注
できません。
こうした人材の育成は益々重要になってくるでしょう。
もう1つのライフタイムバリューと言うのは、
「1人の顧客の生涯購入する額」を意味します。
つまり、単発商売に終わるのではなく、
継続的にビジネスを展開する為の仕掛けづくりが
より必要になってくるということです。
【名和田】
ありがとうございます。
よくわかりました。
それでは最後に富田先生ご自身の
今年の展望をお聞かせ下さい。
【富田】
今年もマーケティング・プランナーとして、
また、シニアマーケティングの専門家として
精力的に活動して参ります。
企画パーティー、恵比寿企画塾などで
また皆さんとお会いできることを楽しみにしております!
■……………………………………………………………………………■
<インタビューを終えて>
今回は2011年の第一弾ですので、富田先生にご登場して頂き、
マクロ環境から今後のビジネスチャンスを含めたお話を伺いまし
たが、やはり厳しい年であろうという見解は変わりないようです。
但し、ここにも様々なチャンスが転がっているということも
見逃してはいけません。
そんなヒントが15のキーワードからも受取ることが出来ました。
それにしても、今年も益々元気な富田先生でした(笑)
(by nawata)
◆名和田 竜(なわたりょう)────────────────
企業のマーケティング戦略から、販売戦略・促進を専門とする
マーケティング戦略コンサルタント。
ランチェスター戦略をベースに、個人及び小さな会社が大きな会社
に勝つための戦略指導に力を注ぐ。
・シナプス・マーケティングカレッジ講師
・NPOランチェスター協会認定コンサルタント
☆著書『誇りを持って稼げる/最強の私を手に入れる!』(ビジネス社)
☆【新刊本好評です】
『全図解・ランチェスター戦略がぜんぶわかる本』(あさ出版)
http://bizlec.sakura.ne.jp/nawata/2010/09/post_32.html
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企画書の大家「富田眞司」先生をお招きし、
今年2011年の日本がどうなっていくのか?
また、ビジネスパーソンはどう対応していくべきなのか?
こちらをテーマにお話しを伺って参りたいと思います。
▼テーマ:『2011年 日本はどうなる?どう対応する?』
※ホームページ
http://www.kikaku-party.net/index.html
【今月のゲスト】…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─
●富田 眞司 氏(とみた しんじ)
http://www.kikaku-party.net/index.html
●プロフィール
名古屋大学卒。販促プランナー、広告・販促・企画業務一筋に40年。
企画書づくり、シニアマーケティング、販促企画立案などが専門分野。
三晃社、野田合板、デルフィスなどを経て、2002年7月に独立、
CSN企画(C:コアコンピタンス、S:スピード、N:ネットワ
ークの略)を設立。豊富な経験を生かし、講演、執筆、コンサル活
動に加えて、各種企画立案などを行う。また、若手の育成にも注力。
以前には、シナプスマーケティング・カレッジの講師も担当。
現在、企業の企画顧問、講演、執筆、企画作成などの業務に加えて、
企画パーティ、恵比寿企画塾などを主宰している。
著書:
「A4・1枚最速の企画書」(宝島社1575円)
「提案する力を磨く!」(かんき出版、1470円)
・・・他多数
◆インタビュー◆──────────────────────────
【名和田】
早速ですが、富田先生から見て、2010年の日本はどんな年
だったと言えますか?
【富田】
ビジネスパーソンのみならず、国民にとって本当に厳しい
年だったといえますね。
経済的には、円高・デフレ(特にサービスの下落)、
環境に目をやると猛暑、豪雨などの異常気象、
政治や国際社会に目を向けると、政治不信、北朝鮮、中国の脅威、
沖縄基地問題など・・・数え挙げたらきりがないくらい、
大変な問題に直面した年であったと言えるでしょう。。。
【名和田】
しかし、これらの問題は昨年で終わりなわけではなく、
当然、今年も続いていく問題ですよね?
【富田】
その通りです。
政権交代で期待した国の財政問題も解決されぬままですので、
2011年も国の借金も膨らむ一方でしょう。
その額1,000兆円に迫るとも言われています。
【名和田】
2011年を一言で表現すると?
【富田】
「危」ではないでしょうか?
経済低成長・デフレ・財政赤字・少子高齢化といった長期的危機、
国境問題・政治不信などの突発的危機。
まさに、変化情報の早期入手と、変化への早期対応が
急務となります。
したがって、これらを読めないビジネスパーソンは、
生き残れないと言えるでしょうね。。。
【名和田】
確かに「危」はピッタリかも知れませんね。
【富田】
ただ、悲観ばかりではありません。
付け加えると大きな「危」に小さな「希」がつく、
「危希の年」ともいえます。
【名和田】
なるほど。危機的状況の中にも、多少の希望はあると。。。
【富田】
そうですね。。。
日本経済としては決して悲観ばかりではないですよ。
例えば、技術革新での期待。Webや技術革新を活用することで
市場拡大を図ることは、まだまだ可能ですし、
今年開催されるイベントなどの活用は勿論有効です。
また、不況下においても新市場の創造や開拓は可能です。
事実、小さくても成功する新市場創造の事例は多々あります。
【名和田】
ちょっと、気持ちが前向きになってきました(笑)
少し、具体的にご説明いただけますか?
【富田】
例えば、Webの進化で言えば「ネットTV」や「3D」。
これらを個とのコミュニケーションツールとして、
ビジネスにどう活用するか?
イベントで言えば、3月に九州新幹線全面開通があります。
また、4月には統一地方選挙、7月には地上波デジタル放送
全面移行・・・など。
【名和田】
世の中の流れや動き、そして技術などに絶えず、
アンテナを張り巡らせれば打開策は有りそうですね。
【富田】
そういうことでしょう。
やはり情報収集を怠っては、チャンスを掴むことは
出来ません。
【名和田】
そんな2011年の動きに対し、我々はどこに生き残り
策を見つけ、ビジネスに生かしていけば良いでしょうか?
【富田】
私は、生き残り策を見つける為に、ビジネスを活性化させる
15のキーワードを抽出しました。
ざっとご紹介しましょう。
1.仕事を任せられるプロデューサーを育成する。
2.タブレット型PC、パソコンTVがビジネスを変える。
3.気象活用ビジネスが重要になる。
4.ライフタイムバリューを高める施策が重要になる。
5.格差拡大する中で、富裕層支出&プチ贅沢が伸びる。
6.増加するシニア・シングルにビジネスチャンスがある。
7.社会貢献、社会起業家、交流会活動が盛んになる。
8.コミュニケーション&コミュニティ発想が求められる。
9.市場開拓はコラボレーションで行う。
10.5活(就活・婚活・友活・農活・脳活)が社会を救う。
11.3支援(経営・販売・生活)でビジネス拡大を図る。
12.わけあり力を活用すれば、ビジネスチャンスが増える。
13.お試しで消費獲得で、新市場を開拓する。
14.売り場革命できれば、ネット販売と共存できる。
15.空きスペース活用という、不況逆転ビジネスを狙う。
【名和田】
お〜う、15もキーワードが出てくるとさすが、
何かチャンスを掴めそうですね。
気になる項目として、1のプロデューサー育成と
4のライフタイムバリュー辺りについて、
ちょっと解説を頂けますか?
【富田】
ハイ。今のような激変する経営環境下で必要なことは、
仕事を真に任せられる人材の育成です。
ところが、この変化についていけず、上司が部下を育成
出来ない現状が有るのも事実です。
Web知識・提案営業力・企画作成力・・・これらの欠落
により、新人が育たないといった現実が広がってます。
スペシャリストは外注出来ても、プロデューサーは外注
できません。
こうした人材の育成は益々重要になってくるでしょう。
もう1つのライフタイムバリューと言うのは、
「1人の顧客の生涯購入する額」を意味します。
つまり、単発商売に終わるのではなく、
継続的にビジネスを展開する為の仕掛けづくりが
より必要になってくるということです。
【名和田】
ありがとうございます。
よくわかりました。
それでは最後に富田先生ご自身の
今年の展望をお聞かせ下さい。
【富田】
今年もマーケティング・プランナーとして、
また、シニアマーケティングの専門家として
精力的に活動して参ります。
企画パーティー、恵比寿企画塾などで
また皆さんとお会いできることを楽しみにしております!
■……………………………………………………………………………■
<インタビューを終えて>
今回は2011年の第一弾ですので、富田先生にご登場して頂き、
マクロ環境から今後のビジネスチャンスを含めたお話を伺いまし
たが、やはり厳しい年であろうという見解は変わりないようです。
但し、ここにも様々なチャンスが転がっているということも
見逃してはいけません。
そんなヒントが15のキーワードからも受取ることが出来ました。
それにしても、今年も益々元気な富田先生でした(笑)
(by nawata)
◆名和田 竜(なわたりょう)────────────────
企業のマーケティング戦略から、販売戦略・促進を専門とする
マーケティング戦略コンサルタント。
ランチェスター戦略をベースに、個人及び小さな会社が大きな会社
に勝つための戦略指導に力を注ぐ。
・シナプス・マーケティングカレッジ講師
・NPOランチェスター協会認定コンサルタント
☆著書『誇りを持って稼げる/最強の私を手に入れる!』(ビジネス社)
☆【新刊本好評です】
『全図解・ランチェスター戦略がぜんぶわかる本』(あさ出版)
http://bizlec.sakura.ne.jp/nawata/2010/09/post_32.html
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