先日のコミュニティに関する内容の続きです。
彼は、「情報クリエイティブ」と言う言葉を使って、PRを利用することを提唱しています。名前が既にキャッチーで内容を聞く前から非常に興味を惹かれてしまいます。

さて、藤田さんがキシリトールを日本に広めるアプローチを通じて、身につけたマーケティングアプローチが、PRを積極的に利用した統合型マーケティングコミュニケーションです。世界的にみると、日本は、マーケティングにおけるPRの利用が、全然進んでないようなんですね。イメージとしては、広告:PRが99:1ぐらいだそうです。藤田さんは、これを70:30ぐらいにしなければ、これからは消費者の購買行動につながらないだろう、とおっしゃっています。

PRの難しさは、マスメディアを自由にコントロールできない、というところにあると言われています。例えば、メーカーがメディアを活用したPRをしようとしても、「こちらが流したい情報は流してくれない」「こちらが流してほしくない情報は流す」と言うようなことが往々にしておこります。昨今の不祥事もPRの失敗と言えなくもないでしょう。それをうまく活用する方法が「情報クリエイティブ」だそうなんです。
これは私自身も素晴らしいと思いながら伺っていたのですが、マスメディアに対しては、
・彼らが流したい情報を渡す
・事実に基づいた情報を渡す
と言う事が重要だそうなんですね。確かに、それであればマスメディアも喜んで流すでしょうし、真偽がとりざたされた一時期の情報番組のような状態にはならないでしょう。藤田さんの言う情報クリエイティブは、まさしくその「事実に基づき、メディアが流したい情報」を作るという事、だそうです。

会では、様々な事例を基にそのアプローチをご説明下さいました。例えば、食物繊維が重要です、と言うような番組や記事を紹介して頂いたのですが、確かにPR戦略だ、と分かって聞いていても商品を買いたくなってしまいます。ニュースや記事等のパワーと言うのはそう言うところにあるんでしょうね。

弊社が良くマーケティングの重要性を説くときに、世界に比べて日本のマーケティング投資は少ない、と言うような話をします。私は今までこれが量の格差が大きいのではないかと思っていましたが、「どのようなコミュニケーション戦略をとるか」と言うような質の格差ももっと考えなくてはいけないのかもしれません。

コミュニケーションは奥が深いですね。