「顧客情報流出」なんて話、近頃ニュースでよく聞きますよね。
「会社のデータを自宅に持ち帰って個人のパソコンに接続した所そのパソコンがウィルスに感染していて、ウィニー上に顧客情報が流出し・・・。」なんて話を聞くと、「なんでこれだけ世間で騒がれているのに、同じことを繰り返してしまう人が出てくるのだろう??」と非常に不思議に思ってしまいます。
しかし、私が今回イヤだと思ったのはちょっと別のところで・・・。

意地の悪い人・・・??

もちろん、大事なクライアントからお預かりした情報が漏れてしまうなんて事はもってのほかです。
どこかに気の緩みがあったのか、「自分は大丈夫」と言う訳の分からない自信があったのか、そのときの本人の心理は分かりませんが「緊張感がなさすぎ」と言われても申し開き出来ない事です。
しかし、起こってしまった事はもうどうしようもない。
時間は巻き戻せないのだから、その後の対処をきっちりやり、誠心誠意ご迷惑を掛けた人達にお詫びをしていくしかない。
その後の信頼回復は、どれだけ真剣な誠意が伝えられるか?如何によるとは思いますが、とにかく心からの対応をし続けていくより他に気持ちを伝えるすべはないと思います。
そうやって一生懸命対応に走り回っている人の事を、影でしかも匿名で誹謗中傷する人がいます。
「人の不幸は蜜の味」とはよく言ったもので、人のミスや失敗はそれこそ「突っ込みどころ満載」、まさに格好のターゲットなのでしょうが、まるで内部告発するかのように対応状況をインターネット上に流し、トップの人間をボロカスにけなし・・・。
自分の身元がいくらでも隠せる状態で言いたい放題言うのはさぞかし気分のよいものなのでしょうが、何だか返ってその行為自体に空しさと同情をおぼえてしまうのは、私だけでしょうか。
嫌な奴になろうと思えばいくらでもなれるだろうし、極めるのはさして難しくはないものですが、それはつまり自分自身を貶めている事で、そして人にした事はいつか自分の身に戻ってくるものです。
しかし何せ顔が見えない世界、どんな気持ちで、またどんな顔で画面に向かってキーボードを叩いているのか、本当の所は当の本人にしかわかりません。
まったくもって嫌な話で、嫌な世の中になったものだ・・・、とつくづく思ってしまいます。
これが「ネット社会の日陰の部分」なのでしょうか・・・。