先日、卒業後もう何十年も足を運んでいなかった母校へ行ってまいりました。
高校の同級生とはメールだの何だので何となくずっとつながりがあるのですが、その日はたまたま母校のそばのファミレスで会う約束をしていて、何だか卒業してから校舎もすっかり小奇麗になっちゃったよね〜とか、あの先生はまだいるのかしら??なんて話をしているうちに、「近くまで来ていることだし、ちょっと行ってみる??」と言う事になり、突然の訪問に至ったのでした。

担任教師、すっかり老け込む

それにしても・・・、昨今の事件のせいで易々と校内に入れなくなってしまいましたね。
校門脇の守衛室の前で思い当たる先生の名前を挙げるのですが、「退職されました」とか「今は中学校の担当です」とか、悉くNG。
最後に私の担任だった美術の先生がようやく捕まり、校内へ入る事が出来ました。

我が母校は私達が卒業してから着々と校舎改築を重ね、今では昔の面影はどこへやら・・・と言うほど変わり果てしまっていて、改築後初めて校内に入った私達は方々迷いつつ、「きゃーっ!エレベーターなんてついてるっ!!」などと年甲斐もなく騒ぎながら、ようやく先生のいる美術科の研究室へ。
たどりつくと、そこにはすっかり老けた元担任が・・・。
体系のコロコロ具合はあまり変わらないのですが、頭がかなり白くなっていました。
昔話と近況報告をしつつ、「どうです、最近は?」と何気なく話を振ったところ、深いため息ひとつ「最近の子は、どうしようもないよ・・・」
「静かに」と言っても通じなくて「うるさいっ!」と言わないと黙らない、人の話を聞いていても右から左、メモを取るなんてあり得ない、携帯電話は持ち込み禁止なのに当たり前のように持ってきてメールチェック、ホームルームがが終わると同時にお菓子配り・・・などなど、聞くだけでもかなりびっくりでした。
私達が学生だった頃のあの「早弁」のスリルなんて、もう過去の遠い遠い昔の出来事だそうです・・・。
その昔、先生が担任だった頃は結構熱血で生徒のために親身になってくれていたのですが、「もういいんだよ、どうせあと4年で退職だから」と、まさかそんなせりふを聞くなど、思ってもみませんでした。
口には出せなかったけど、やっぱり先生もトシとったのかな・・・と思ってしまった。少し淋しい気がしました。
あの先生にそんな事を言わせてしまう今の高校生って、一体どれだけすごいのだろう??
校内をウロウロする私達とすれ違うセーラー服のお嬢さん達はとても礼儀正しく、きちんと挨拶をしてくれました。
さっき先生から聞いた話からは想像も出来ないこのギャップに戸惑いながらも、何だか久し振りに制服を着ていた頃の事を思い出して、とても懐かしい気分になりました。
次は高校3年の時の担任がいる中学へ行こうね〜、などと相談しつつその日は解散となりました。
一瞬あの頃に戻った休日でした。