アメリカズカップの予選である「ルイヴィトンカップ」の決着がつきました。
イタリア「ルナロッソ」とニュージーランド「エミレーツニュージーランド」
との対戦は、エミレーツの圧勝に終わったようです。

ま、別にヨット好きと言うわけではないのですが、
こういった大きなスポーツイベントには興味が湧きます。

ちなみにアメリカズカップは2艇で競うヨットレースですが、
これを比喩としたゲーム理論が有名ですね。
それは「リードした艇は、後続の艇と同じ舵を取っていれば、
負けることはない」というもの。

ヨットのスピードを決する最も大きな要因は、風の受け方。
つまり、リードした艇は後続の艇と同じ風を受けていれば、
理論的には、その差は絶対縮まらないという考え方ですね。

マーケティング理論でも、
リーダーの戦略定石にその理論が活かされています。
「リーダーはチャレンジャーと同質化する」という定石。
以前、私が勤めていた松下電器は、
この同質化戦略を得意としていました。
ま、一部には「マネシタ」と揶揄されていましたが、、、

新しいコンセプトの製品投入は他社に任せ、
顧客が受け入れると見れば、すかさず後発参入する。
そして、圧倒的な知名度、きめ細かな販売網、強力な営業力によって、
後発であってもしっかりトップシェアを握る勝ちパターンは
経営資源に勝るリーダーならではの基本戦略ですね。

ま、このセオリーはあくまで定石に過ぎません。

ソニーはリーダーでもユニークな商品を他社に先んじて
市場に投入するチャレンジャー的戦略を得意としています。

あくまで、マーケティングのセオリーは定石です。
定石以外にも成功法則はたくさんあるはずです。
そこに、マーケターの真価が問われますね。

と、「アメリカズカップ」というタイトルから
ヨットの話だと思ったヨットファンの皆様、、、すみません。
マーケのオチでした。。。


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・リーダーの戦略
   市場拡大、同質化戦略
・チャンレンジャーの戦略
   差別化、非価格訴求
・フォロワーの戦略
   模倣戦略
・ニッチャーの戦略
   ミニリーダーの戦略


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<ゲーム理論「アメリカズカップ」に関する参考文献>
戦略的思考とは何か―エール大学式「ゲーム理論」の発想法

Kay