日経MJ調査での、消費者心理調査において、買いもモノは面倒と感じる割合が全体で7割を超えました。

日経MJでは、この調査で消費者を「先端自称層31.1%」、「勝ち馬乗り層31.3%」、「こだわり層23.0%」、そして「無関心層14.6%」の4つに分けています。
この中で無関心層が「買い物がめんどうと感じる」(約9割)のはもっともなのですが、面白いのは、こだわり層でも7割強、勝ち馬乗り層でも4割近くが、買い物を面倒と感じています。

この背景には、モノがあふれる中で、自分の求める商品を探し続けることに飽きたり、新製品に振り回されるに辟易している人が多くいることが考えられます。

ここには2つのポイントがあると思います。
先ず1つは、、「勝ち馬乗り層」の獲得は「先端自称層」を取り込むことによって容易になると考えられるということです。
「めんどう感」の強い「勝ち馬乗り層」は、通常の人に増して、流行の先を行く人が購入する商品にすぐに飛びつくことが考えられます。
雑誌のレオンなどを雑誌を見て購入する人々もその1つといえるでしょう。

もう1つは、この「めんどう感」を逆手に取るということで、
単なる商品の情報提供から、もっと踏み込んでライフスタイルを提案するなど、消費者のこだわりを楽に行える仕組みを作ることです。
Webサイトでは、「オールアバウト スタイルストア」などが、従来のサービスから踏み込み、スタイリストがライフスタイルを提案するという観点で勧める商品を販売しています。

「流行の先端に乗りたい」、「自分のこだわりを通した」い、「でも楽に選びたい」そんな相反する要望を満たすことも、成熟した市場での勝ち残るヒントがあるように感じます。
そういう私も、相当の面倒くさがりやです・・・