シナプス後藤です。

日経MJが毎年発表しているヒット商品番付が発表されましたね。

■東
横綱:セブンカフェ
大関:進撃の巨人
関脇:マー君
小結:ロレックス
前頭:富士山、半沢直樹、ウルトラアタックNeo、ドライプレミアム、セブンプレミアム 金の食ぱん、ダイオウイカ、ななつ星in九州、グランフロント大阪、百田尚樹(海賊とよばれた男)、フィット、バブルファッション、ノンフライヤー、炭酸水、東京・中野

■西
横綱:あまちゃん
大関:東南アジア観光客
関脇:パズル&ドラゴンズ
小結:湾岸マンション
前頭:式年遷宮、孫への教育資金贈与信託、ルック おふろの防カビくん、伊右衛門 特茶、ゆめぴりか、ふなっしー、格安クルーズ船、歌舞伎座、宮崎駿(風立ちぬ)、up!、ニューバランス、レイコップ、ゲンコツメンチ、埼玉〜神奈川7私鉄直結


上期版が出た時も同様に記載しましたが、アベノミクス効果で全体的に景気が上向いている傾向にあります。そんな中で高価でも高品質のものが売れている、というのが一つの特徴でしょう。少し前までデフレの影響で安くて良いものが流行っていましたが、今回はロレックスやドライプレミアム、セブンプレミアム 金の食パン等、「高くても良いもの」がランキングに入っています。
2012年には俺のフレンチ、イタリアンのような「安くて良いもの」が入っていましたが、やはり景気の心理的なシフトがあるのでは、と思います。

エンターテイメントからはあまちゃん、半沢直樹がやはり入りましたね。今年のテレビではほぼこの二つだけが目立った、と言っても過言ではないでしょう。「じぇじぇじぇ」と「倍返し」は流行語大賞にも選ばれていて、2013年を表す一つのキーワードになりました。また、元々はコミックですが、アニメで火が付いたと言われる進撃の巨人もブームになったようです。実写化される、という計画もあるようですが、この話を実写化して大丈夫か、というのが私の若干の心配です。

IT、ICT関連では予想どおり、ほとんど入らず、唯一パズル&ドラゴンズ、略してパズドラが入りました。もはや、スマートフォンは当たり前のツールになっており今更「ヒット」という感じでもないと言う事です。次世代のメガネや時計型の機器は出ておりますが、それが次のヒットになる感じはしないですね。むしろ、NIKE FUELBANDのような機器が出てくるかもしれません。


実は意外でしたが、改めてなるほど、と思ったのはセブンカフェです。いわゆる「コンビニコーヒー」の走りになったものですが、こちらは低価格高品質の商品です。コンビニがコーヒーを置き始めたことでカフェやファストフードの業態との競合関係も激化してきているように思います。マクドナルドはマックカフェを始め、スターバックスはフードを強化し、三角サンドを売っていたコンビニがコーヒーを揃えます。
消費者としては選択肢が増えて嬉しいのですが、中のプレイヤーとしたらより意思決定が難しくなっているように思います。


2014年はワールドカップがありますので、恐らくワールドカップそのもの、更に場合によっては何らか関連商品が入ってくるでしょう。IT関係では今Yahoo!が「爆速」経営で台風の目になりつつありますが、昨年のLINEのように日本のプラットフォーマーがランキングに入ってくるのではないかな、と思っています。携帯やスマートフォン、タブレット端末はしばらくないような気がします。

皆さんの今年の予想は当たっていましたか?

日経MJヒット商品番付2013 上半期
日経MJ ヒット商品番付2012
日経MJ ヒット商品番付2012 上半期
2011年ヒット商品番付(日経MJ)
せっかくなので、日経MJヒット商品番付の2010年版