シナプス後藤です。

シナプスは銀座一丁目付近にあります。帰ろうと思い銀座一丁目の交番のある交差点を渡ると、銀座の中央通り沿いにベンチやビニールシートを準備して座って集まっている一団がいました。
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良く見ると、どうやら何かの行列、並んでいるようで銀座方面に続いています。
もしや、と思って行列を追って行くとたどりつきました。Apple Store銀座です。
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AppleがiPhone5Sと5Cを発売するようですね。
iPhoneの新リリースが発売されると恒例のように行列が出来ますが、今回もザッと見るところ3-400人が並んでいたようです。

イノベーター理論によると、新商品に対するスタンスの違いによって、顧客層は5つのセグメントに分けられます。すなわち、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガードの5セグメントです。
イノベーターとは、世の中の流行りに関わらずわが道を行く人達、そして、アーリーアダプターは流行りに一番最初に飛びつき市場が拡大するきっかけを作る人たちです。

一般に、新商品発売で並ぶ人たちはアーリーアダプターである、と言われます。この層の特徴は、「とにかく人より早く所有したい」という欲求です。
このようなスタンスの違いは外見からは分かりませんが、このような行動を見ると良く分かります。


ところで、新商品に反応する人の多寡は、イノベーションがどの段階にいるか、のベンチマークになると言われます。アーリーアダプターの行列が長ければ、正確に言えば、前バージョンよりも増えていれば、まだまだ市場は成長する可能性が高いと言われます。これは、古いバージョンより新しいバージョンの方が「確実に良くなっており、効果が期待される」からです。少し前で言うと、Windowsがそうでした。Windowsが3.1、95、2000と進むごとにすぐに買いたい人は増えて行ったと思います。ところが、VISTAやWindows7になると徐々に「買い替えなくても良い」、むしろ「買い換えたくない」と思う人たちが増えていきます。この理由は、今の製品で十分満足している、言い換えれば、今での機能を延長していく事では価値提供が出来なくなった、と言う事です。


iPhoneはどうでしょう?これだけの人が並ぶと言う事は、iPhone5でもまだ満足できない人が一定層いる、と言う事なのでしょう。
ただ、iPhoneユーザ自体は増えてきており、新しいバージョンが出ても「買い替えない」という選択を取る人も増えてきているのも事実です。そろそろ今までの延長線上では満足できなくなるのが近づいてきているのではないでしょうか。

iPhone6が出た時、ただ長くなっているだけであれば、イノベーションのジレンマに陥った、と言う事かもしれませんね。