シナプス後藤です。

昨日に引き続き、ソウルの風景です。

ソウルには、T-moneyと呼ばれるカードがあります。SUICAやPASMOと同様の現金チャージ型のカードで、セブンイレブン辺りで「ティモニチュセヨ」、と言うと購入できます。
地下鉄やバスはすべてこれで行けるようですが、今のところ地下鉄でしか使っていないので、本当の威力は分かっていないかもしれませ。
ただ、普段、PASMOで便利さを知っているのでさすがにこれは便利です。しかも、反応が良いので普段PASMOを入れている名刺入れに入れておいてもちゃんと反応するから嬉しいですね。


ソウルの地下鉄にも交通広告はあります。ただし、日本の中吊りに比較するとやはり韓国の交通広告は圧倒的に少ないようです。これは韓国と日本の比較、と言うよりも、日本が全世界で最も鉄道を使うから(主に東京で)と言う事なのでしょう。

wikipediaによると、ソウル駅の乗降数は2009年で118,757人/日だそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ソウル駅

一方で、新宿駅は300万人を超えています。
つまり、単純比較すると30倍のプロモーション効果が期待できるわけです。(勿論、電車をはじめとしていろいろ違うので、単純比較ではいけませんが。)


良く見ると、路線ごとにも若干広告の量は異なるようです。
5号線

たとえばこれは、5号線の駅(何駅かは忘れてしまいました、紫色の路線です。)ですが、ホームに広告はありません。前にあるのは多分メトロのアナウンスです。
ところが、明洞やロッテホテルにほど近い2号線の乙支路入口駅(緑色の路線です。)ではちゃんと広告が出ています。
2号線


最初に見て笑ったのは、金浦空港から乗った空港鉄道の改札ですね。
金浦空港

出ているのは、日本で人気のチャン・グンソクをはじめとした何人かの俳優です。多分、日本人を狙っているものと思われます。広告主はLOTTEではありますが、この辺りも国家戦略として韓国が外貨獲得をしようと言う表れなのかもしれません。


東京もそうですが、ソウルでも同様、地下鉄の利用が庶民の移動手段の要と感じます。
もともと神奈川の片田舎で育った私は、地下鉄に縁が無く東京の地下鉄を理解し始めたのは大学くらいからだったと思います。最初はJRだけを使っていました。中央線、総武線や山手線で行けるところが行きやすいところです。当時は乗換検索のような便利なものも無かったので、知っているところしか行けなかったのです。

近代都市は地上のスペースが極めて重要です。特に「人」が一極集中する傾向にありますから居住スペースやオフィススペースを太陽の当たる場所に作るわけです。そうすると、交通インフラは地下に移動することになります。最も効率の良い手段が地下鉄です。だから、東京でもシンガポールでも上海でも、そしてソウルでも地下鉄が重要な公共交通インフラになるわけです。地下鉄がどこをどのように通り、どうやって乗り換えるとどこに行けるのか、この方向感覚を持っていると移動が楽になります。

地下鉄利用に置いて利便性を格段に上げるのが、交通カードです。T-moneyを使うとスイスイと移動出来てしまいます。
私が日本で初めて自動改札を見たのは多分、東急渋谷駅だったと思います。当時は、金属の棒がゲートの役割をしていて、切符を入れるとそれが回せるようになる(言葉で説明が難しいですが)仕組みでした。ソウルのほとんどの駅もその方式を取っており、ここでもカードをかざすと通り抜けられるようになります。
このカードがとても便利、と上述しましたが、不便になることもあります。
エラーです。なぜだか知りませんが、この短い間に二回もエラーになりました。
手元の掲示板に「ERR-80」等と出るだけでもうさっぱり。ちょうど良いことに、駅のinformationがあったので聞いてみるとサクッと直して貰いました。
本当は、「最初、T-moneyのエラーで入れなかったので、急ぐために1回だけの交通カードを購入したのだが、こいつは払い戻して貰えないのか?」と言いたかったのですが、めんどくさいので断念。まぁ、もめるのも面白い経験ではあるのですが、ここでも時間を重視していたので止めておきました。
日本の改札でもたまにエラーを見ますが、エラー率、という観点で各国の非接触型交通カードを見るのは面白いかもしれませんね。

そういえば、地下鉄に乗っていたら、なぜか地下鉄の車内でタオルを販売しているオバチャンを見ました。
地下鉄でタオルを売る

許可を取っているのかどうかも分からないのですが、どうせ電車の中はスマホを見るか、周りと話すかしかやることが無いでしょうから、販売場所として可能性はあります。と言っても、ここで買う勇気もなかなか出ないし、交渉していたら駅についてしまった、と言う事もあり得るのかもしれませんけど。新幹線の車内販売でビールを買う事は良くありますが、タオルを買おうとは思わない。ニーズが顕在化していないものを売るのは難しい気がしますけど、どれくらい売上があるのでしょうね。


さて、都市部の交通としては地下鉄が重要だと書きましたが、それだけで完璧なわけではありません。鉄道の最大の欠点は決められたルートしか行けないことで、どんなに近くても路線が無ければ乗り継ぎ駅まで移動して戻る、という無駄が発生します。また、駅が近くになければ、歩くという労力を使うしかないわけで、これを補完するものが地上の交通であり、公共交通としてはバスとタクシーがあります。
正直、バスは怖い。これは治安の話ではなく、どこでどのように降りられるのかがわからないと言う事。地下鉄の場合は、路線図があり大体どこに行くのかがわかるのですが、バスの場合、全体像がわからない。そして、色々な線があり、どれがどこを通るのかも分かりにくい。しかも、バス停の感覚が狭くどこで降りるのが正解なのか、ほぼ音声表示を頼るしかない、のです。
バス

東京のバス網ですら理解できないのに、ましてや海外の都市のバス網は無理だろう、と言う事でバスは諦めました。試しに使ってみるのも面白かったのですが、時間のリスクがあり今回は断念。
代わりに使ったのはタクシーです。
模範タクシー

ソウルのタクシーには、普通のタクシーと模範タクシーと言うのがあるようです。模範タクシーとは文字通り模範的なもので、ぼったくられる心配が無い、というのが嬉しいところです。一般のタクシーに比べると割高のようですが、それでも初乗り運賃が4500ウォン(1ウォンが約0.09円なので400円程度です)、なので、それでも日本よりは安いですね。

タクシーを使うと言っても、結局一回乗っただけなので、それだけ地下鉄が便利だったと言う事かもしれません。空港から市内までのアクセスも地下鉄、A.REX(空港鉄道)でした。そういえば、と思いGoogle mapで調べたら孔徳から金浦国際空港まで23分でした。今にして思えば、Google mapをもっと多用して良かったなと。