シナプス後藤です。
日経MJが毎年発表しているヒット商品番付の2013年上半期版が発表されました。
※2013年通年の結果はこちらです。
日経MJヒット商品番付2013
■東
横綱:高級時計・宝飾品
大関:東南アジア観光客
関脇:パズル&ドラゴンズ(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)
小結:海賊と呼ばれた男(百田尚樹氏)
前頭:フルメークウォッシャブルベース(資生堂)、「じぇじぇじぇ」(あまちゃん)、ユニクロのロゴを付けたスポーツ選手、グランドフロント大阪、孫への教育資金贈与信託、柄パンツ、壇蜜、PM2.5対策商品、金の食パン、フォルクスワーゲンのup!、ヘルシアコーヒー、映画「テッド」、アクションカメラ、富士山
■西
横綱:住宅ローン
大関:コンビニコーヒー
関脇:LINEゲーム(LINE)
小結:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
前頭:ノンフライヤー(フィリップス)、「今でしょ!」(林修氏)、二刀流(日本ハム・大谷選手)、歌舞伎座(松竹)、薬のネット通販、ヒールスニーカー、非公認ゆるキャラ、香り付き商品、いなば食品のタイカレー、250ccバイク、すぐ飲めるカクテル、映画「レ・ミゼラブル」、獣電戦隊キョウリュウジャー、式年遷宮
今年の影響として何と言っても大きいのは安倍政権、アベノミクスでしょう。急激な円安と株価上昇の結果として消費喚起がみられました。消費者や企業心理については、私が周辺に聞く範囲では「少し消費は明るくなっているようだがまだまだ様子見」という人も多いようです。ですが、実際には一部の消費は確実に動いている、と言う事もあるのですね。その代表が東の横綱で、百貨店中心に動いている高級品でしょう。また一方で、日銀の異次元緩和で金利変動が読みにくくなったため、住宅ローンも固定金利に借り換えている、と言うのが西の横綱ですね。
2012年の時に予想したとおり、スマートフォン端末は番付には入らなくなりました。iPhone4くらいから徐々にiPhone自体にも驚きや興奮が薄れつつあり、対抗のAndroidも新たな価値を提供するまでには至っていない、と言う事でしょう。タブレット端末は何か出るかな、と思っていましたが、7inchになって以降、新しい価値がまだ生み出されていない、と言う事なのでしょうね。Windows8が出ましたが、こちらも大きなサプライズにはなっていないのが現状です。
一方で、アプリケーションとしては、パズドラとLINEゲームが入りました。いずれもスマートフォンで遊ぶゲームで、プレイステーション等が存在感を示していたゲーム機全盛時代のスケールの大きなゲームと比較するととてもライトなものが多いのが特徴です。家でじっくり、と言うよりも、隙間時間を獲得しているのですね。
スマートフォン関連は今年末の番付や来年上期にもアプリケーションが1-2個程度入る気はしますが、全体的にトーンダウンするのでは、と言うのが私の予想です。スマートフォン自体が一般的なツールになったので、「新しくヒットする」というものが他の消費財やサービス等と同列になってくるだろうと思うからです。
新技術で言えば、ここのところ3Dプリンターの話が幾つか盛り上がっているように感じます。3Dプリンターはまだまだ発展段階にある技術ですが、今年度末くらい取り上げられそうな予感はありますね。
個人的に一番印象に残っているのは、東進ハイスクールのCMから火が付いた「今でしょ!」の林さんです。
世界的に見ても、日本国内でもITベンチャーが盛り上がっているように感じます。ITベンチャーの場合、スピードをとても重要視します。そういった背景から、とにかく早くやる、というのが経営理論においても重要な考え方になっています。(デザインシンキングやリーンスタートアップ等の手法はこれに則った考え方です。)
だから、「いつやるか、今でしょ!」という言葉が刺さりやすくなっているのではないでしょうか。
私自身、「あぁ、これが入ったのか」と思った割合がちょっと高くなっているように感じてしまいました。そういう意味では、今、アンテナの伸ばし方が甘いのかな、と反省しています。
皆さんはどのくらい知っていましたか?
2012年日経MJヒット商品番付
日経MJ ヒット商品番付2012 上半期
2011年ヒット商品番付(日経MJ)
せっかくなので、日経MJヒット商品番付の2010年版
日経MJが毎年発表しているヒット商品番付の2013年上半期版が発表されました。
※2013年通年の結果はこちらです。
日経MJヒット商品番付2013
■東
横綱:高級時計・宝飾品
大関:東南アジア観光客
関脇:パズル&ドラゴンズ(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)
小結:海賊と呼ばれた男(百田尚樹氏)
前頭:フルメークウォッシャブルベース(資生堂)、「じぇじぇじぇ」(あまちゃん)、ユニクロのロゴを付けたスポーツ選手、グランドフロント大阪、孫への教育資金贈与信託、柄パンツ、壇蜜、PM2.5対策商品、金の食パン、フォルクスワーゲンのup!、ヘルシアコーヒー、映画「テッド」、アクションカメラ、富士山
■西
横綱:住宅ローン
大関:コンビニコーヒー
関脇:LINEゲーム(LINE)
小結:色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
前頭:ノンフライヤー(フィリップス)、「今でしょ!」(林修氏)、二刀流(日本ハム・大谷選手)、歌舞伎座(松竹)、薬のネット通販、ヒールスニーカー、非公認ゆるキャラ、香り付き商品、いなば食品のタイカレー、250ccバイク、すぐ飲めるカクテル、映画「レ・ミゼラブル」、獣電戦隊キョウリュウジャー、式年遷宮
今年の影響として何と言っても大きいのは安倍政権、アベノミクスでしょう。急激な円安と株価上昇の結果として消費喚起がみられました。消費者や企業心理については、私が周辺に聞く範囲では「少し消費は明るくなっているようだがまだまだ様子見」という人も多いようです。ですが、実際には一部の消費は確実に動いている、と言う事もあるのですね。その代表が東の横綱で、百貨店中心に動いている高級品でしょう。また一方で、日銀の異次元緩和で金利変動が読みにくくなったため、住宅ローンも固定金利に借り換えている、と言うのが西の横綱ですね。
2012年の時に予想したとおり、スマートフォン端末は番付には入らなくなりました。iPhone4くらいから徐々にiPhone自体にも驚きや興奮が薄れつつあり、対抗のAndroidも新たな価値を提供するまでには至っていない、と言う事でしょう。タブレット端末は何か出るかな、と思っていましたが、7inchになって以降、新しい価値がまだ生み出されていない、と言う事なのでしょうね。Windows8が出ましたが、こちらも大きなサプライズにはなっていないのが現状です。
一方で、アプリケーションとしては、パズドラとLINEゲームが入りました。いずれもスマートフォンで遊ぶゲームで、プレイステーション等が存在感を示していたゲーム機全盛時代のスケールの大きなゲームと比較するととてもライトなものが多いのが特徴です。家でじっくり、と言うよりも、隙間時間を獲得しているのですね。
スマートフォン関連は今年末の番付や来年上期にもアプリケーションが1-2個程度入る気はしますが、全体的にトーンダウンするのでは、と言うのが私の予想です。スマートフォン自体が一般的なツールになったので、「新しくヒットする」というものが他の消費財やサービス等と同列になってくるだろうと思うからです。
新技術で言えば、ここのところ3Dプリンターの話が幾つか盛り上がっているように感じます。3Dプリンターはまだまだ発展段階にある技術ですが、今年度末くらい取り上げられそうな予感はありますね。
個人的に一番印象に残っているのは、東進ハイスクールのCMから火が付いた「今でしょ!」の林さんです。
世界的に見ても、日本国内でもITベンチャーが盛り上がっているように感じます。ITベンチャーの場合、スピードをとても重要視します。そういった背景から、とにかく早くやる、というのが経営理論においても重要な考え方になっています。(デザインシンキングやリーンスタートアップ等の手法はこれに則った考え方です。)
だから、「いつやるか、今でしょ!」という言葉が刺さりやすくなっているのではないでしょうか。
私自身、「あぁ、これが入ったのか」と思った割合がちょっと高くなっているように感じてしまいました。そういう意味では、今、アンテナの伸ばし方が甘いのかな、と反省しています。
皆さんはどのくらい知っていましたか?
2012年日経MJヒット商品番付
日経MJ ヒット商品番付2012 上半期
2011年ヒット商品番付(日経MJ)
せっかくなので、日経MJヒット商品番付の2010年版