シナプス後藤です。

昨日、ヤマダ電機がベスト電器を買収する、というニュースが日経の一面に出ていました。
日本経済新聞:ヤマダ電機、ベスト電器を買収 売上高2兆円超す

家電量販店
図は日本経済新聞から




以前、ビックカメラがコジマを買収した時にも同様のエントリーを書きましたが、今度はヤマダ電機が規模拡大に動いたようです。
シナプス・マーケティング・カレッジ☆公式ブログ :「ビックカメラのコジマ買収ニュースでバイングパワーを考える」

アメリカは上位寡占度が日本よりもさらに進んでいる、と言います。
日本ほど店頭プロモーションがない、と言いますので、より差別化がしにくい、という側面は有るものの、日本でもまだ企業数は多い、と言う事なのかもしれません。


会社の寿命は30年、という説があります。これは、多くの企業は30年くらいすると新しい価値を提供できなくなって衰退していく、という意味合いです。多くの場合、創業者や中興の祖、のような人達が長期政権を取り成長するも、その方が引退してから新しいモノが出せなくなり、衰退していく、と言う流れなのではないでしょうか。
家電量販店は、ベスト電器は1953年創業、ヤマダ電機は1973年創業と30年以上の歴史を持つ企業がほとんどなのではないでしょうか。そう考えると、全部が消える、とは考えにくいですが、徐々に企業数は少なくなっていくように思います。

恐らく、数年以内に、もう数社合併するのでは、と思います。店舗での差別化がしにくく、顧客が多くの業態がある必要を感じていない、と言う事も有りますが、もう一つは売り手であるメーカーが統合を始めているためです。基本的に流通は規模を拡大してバイイングパワーを強くする、と言う流れに有ります。この前提は、メーカーが太刀打ちできないほどのパワーを持てば持つほど、小売側が儲かる、というメカニズムです。
逆にメーカーの方が大きいと選択肢はメーカーに有る(お前のところには売らない、という選択肢をメーカーが持つと小売側は値引き要求が出来なくなります)ことになるので、困るわけです。
現在、韓国サムスン等のメーカー、台湾鴻海等のEMSの台頭でメーカー自体が規模の拡大を続けています。そして、先日にあった、パナソニック、ソニーの提携で見られる通り、日系メーカーは統合を進めています。


この流れは、日本だけでなく恐らく中国やインドなど、他の国でも起こっていくでしょう。要するに経済合理性のメカニズムはかなり強いパワーを持って業界の流れを決める、と言う事だと思います。