シナプス後藤です。

最近、「情報や知識では差がつかず、知恵が重要な時代」という方が増えてきています。Google等検索エンジンをはじめとしたインターネットテクノロジーの進化によって、だれしもがかなり多くの情報にリーチ出来るようになったため、「知っている」という事が特別な事ではなくなったためです。

つまり、人間が持っている能力として「考える、考え抜く」という事が差別化になり、だからロジカルシンキングを学びましょう、という流れになったりします。
それを否定する気はありませんが。


アイディアを創造する時に重要な能力の一つに「つなげる力」というのがあります。新しいアイディアは本当に無から生まれることはほぼないといっても過言ではなく、多くのものは何かの組み合わせによって得られます。
極端な事を言えば、1001個の知識を持っていれば、約100万個(正確には1001×1000=1001000個)のアイディアを作り出す事ができるでしょう。

決して単一の知識を知っているか知らないかが重要、という事ではありません。数多くの知識を知っていればいるほど良い、という話です。

イノベーションにつながるアイディアも元を正せば、「これって、あれだよね?」という事象の発見と自らの知識の組み合わせによって起こることが多いようです。だから、知識の数が多ければ多いほど新しい組み合わせに出会う事が多くなるわけです。

何かを見た時に、その事象を常にGoogleで検索している、等という余裕はありません。あるものを見た瞬間に「これって、あれだよね?」と思えるかどうかが重要なのです。


テクノロジーがもう少し進化すると、あるいは、今でもそうかもしれませんが、「知識や情報を覚えることはあまり意味が無いよね」と考える時代が来るかもしれません。そうなると、知識の詰め込みではなく「思考力」を育てるように教育も進んでいくでしょう。すると、一人の脳が知っている知識の量は減ってくるわけです。そんなとき、知識と情報で脳内を武装した人がいたらどうでしょうか?


だから、敢えて言います。イノベーションが必要になるこれから、情報や知識が重要な時代が来ます。
考えることは勿論重要ですが、それだけでなく、知識を取り入れる、すなわち、本を読んだり見聞を広めたりする活動は、決して無駄なものではないはずです。


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