シナプス後藤です。

正月休みを利用して幾つか本を読みましたがその中の一つです。

御社の特許戦略がダメな理由
御社の特許戦略がダメな理由

去年からイノベーションについて色々と考えているのに加えて、仕事でも技術系企業をクライアントとして担当していたりするので、最低限の目線合わせとして読んでみた、というのが正直なところです。

ですが、読んでみるとこの本はなかなか面白いですね。
「特許戦略」について書いているのですが、この本が良いところは成功事例、失敗事例を盛り込みながら「特許戦略とは何を考えたらよいのか?」を書いているところですね。事例があるだけに臨場感があり、とても面白いです。

曰く、
特許戦略の目的は事業利益の最大化である。
競合する他社との競争に勝ち、事業利益の最大化を図るために、自社の技術のみならず自社の技術に類似する範囲すなわち他社が実施する可能性がある範囲を考察し、その類似する範囲をも包含する特許網を構築し、他社の参入を防止する特許の取得および活用方針

です。

特許を漠然と取るのではなく、想定競合を決め、その競合との競争において特許が参入障壁になるように作りましょう、というようなことです。
考えてみれば当たり前だし、極めてシンプルな考え方ではありますが、重要な事ですね。

ニッチかもしれませんが、案外「知財担当者のためのマーケティング講座」というのも作ってみると意外と価値があるかもなぁ、と思いました。(笑)

特許って、事業利益にどれくらい貢献しているのだろうか、と思った方、是非読んでみて下さい。

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