昨日もスタンフォード白熱教室を見ました。今回は、4人のゲスト(創造力に優れた企業、個人。IDEO、Facebook、等)を招いて、質問をしながら「クリエイティブな組織とは?」という事を考える会でした。

創造性を発揮できる組織は、多くの場合、最終的には文化形成に行き着きます。
これは、様々な経営理論で散々語られているテーマではないかと思います。ですので、当然、採用には気をつけるし、組織文化を形成するようなあらゆる施策を企業内に入れていきます。組織のルールもあれば、部屋や設備など場の形成もそうですね。
ただ、「具体的に何をやっているか?」という点が語られるのはとても興味深いです。テレビ、もしくは、クラス構成上の問題でその施策を「どういう目的でやっているか?」まで深堀されなかったのは少し残念でしたね。

創造性発揮に関していろいろとポイントはあったかと思うのですが、私個人として感じたのは彼等が持つ空気感が一番参考になりました。ティナ・シーリグさんの教室が持つ空気感も影響しているのかもしれませんが、一様に「楽しいことを受け入れるスタンスが強い」ように感じられたのです。恐らく、創造性を発揮する組織を作るマネジャーとして、創造性をマネジメントするよう心がけてきたのでしょうね。
創造性をマネジメントする、と言うのはつまり、「面白いことを評価せずに面白がる」ことだと思います。そしてそれを伸ばす。良く「尖ったアイディア」と言いますが、出てきた瞬間は少し出っ張っているものを「より尖らせる」か「より丸まらせる」かはそのコントロール次第です。評価する、と言うことはつまり、ある尺度で丸めることになりますから、一旦出っ張っているものをより際立たせるようにする必要があります。
彼等は、それを意識的に、あるいは、無意識的に気づいており、実践しているということなのではないでしょうか?

そういった空気が醸し出せるまでになる、と言うのは凄いことだな、と思った次第です。