昨日、久しぶりに古い友人と飲みました。彼とは年賀状などはやり取りしていたのですが、なかなか会う機会もなく、前回あったのが2年ほど前、その前は多分10年くらいあいていたのではないかと思います。
今回、会う事になったのは、たまたま私の使っている携帯が壊れ、アドレス帳がとんでしまったため、別ルートで連絡先を聞いたわけです。それがきっかけで、「じゃあ飲みに行こう」と言う事になりました。

仕事柄、様々な業種、職種の方とコミュニケーションを取っておく事で、自分のアンテナが高くなるという事もあり、なるべくこういう機会は大事にしたいな、と思っています。ですが、日々に忙殺されていたり、相手との関係性の作り方が難しかったりと、ドンドン敷居が高くなってしまうのも事実ですね。

そうすると、いつしか、毎年、年賀状に「今年こそ飲もうぜ」と書くはめになるのです。

■なかなか飲めない理由

なぜ、飲みに行かないのでしょうか?
私は結局、二つの理由に帰着するのでは、と思います。
1) 自分都合で飲みに行かない
2) 相手を慮って飲みに行かない

1) 自分都合で飲みに行かない
 これは、仕事が忙しかったり、お金が無かったり、といった理由でどうしても飲みに行く優先度が下がってしまう、という事象ですね。忙しいときは残業もしますし、そうなるとプライベートの時間が潰れるので、早く帰れる日はそれはそれで大事にしたい。
 そんな事を考えると、1年間もほっといている相手だと、「あと1ヶ月くらい後でも良いだろう」と連絡が後回しになってしまいます。

2) 相手を慮って飲みに行かない
 逆に、相手が忙しい方だったりすると、「相手が少し時間のある時に誘おう」と考えてしまいます。また、飲み屋を探すにしても、相手の格や好みによって「こんな居酒屋に誘うのは申し訳ない」とか、或いは、自由になるお金が自分より少ない方だと「高いところは申し訳ない」とか、誘いづらい理由がたくさん挙がります。
 もう少し、こちらの心理的な理由として、「今更どの面下げてノコノコ連絡すれば良いのだ」と思うケースもあるでしょう。

結局、飲みに行かない理由は、自分の気持ちの持ちよう、と言うのが大きいようです。実際には、相手に連絡してみると、「今忙しい」となるケースもあります。ですが、その場合は通常「じゃあ、1ヵ月後にしようか」とすぐに代案が生まれるのが殆どです。結局、どちらかがトリガーを引くしかないのです。

■「今度飲もうぜ」を実現するための3つのポイント

飲みに行くかどうかは要は心の持ちようです。ですので、ポイントは「どうやって飲みに行こうぜ、と言う勢いを付けるか」にかかってきます。
私は3つのポイントが重要と思っています。

(1) 少し先のアポを取る、か、空いているところに入れる
 多くのビジネスパーソンは忙しいです。人によっては、「死ぬほど忙しい」、まさに忙殺されています。ですが、予定が決まっているとそれに向けて調整が出来る、というのも忙しい人の特長だったりします。
 正直、先の事は分からないので、「今予定が埋まっていないところ」を目安にアポを取ってしまいましょう。どうせ、1年以上あっていない人なので、1ヶ月先の予定にしたところで何の問題もありません。「直近、仕事が詰まっているので、1ヶ月先でどうだい?」という投げかけは、特にビジネスパーソンにとっては何の違和感もないのではないでしょうか?
 少し先が読めなさすぎる、という方は、「今空いているところ」に入れてしまいましょう。多分、「忙しいからバッファにしている」と思っていると思いますが、そのバッファが潰れても他で挽回できます。多分、「他の重要案件が振ってきた」時はそうやってしのいでいるはずですから。

(2) 相手も会いたいはず、と思う
 私が友人と会った時、彼も「もっと早く連絡を取ろうと思っていたのだが、、、」と同じような事を言っていました。彼の方でも色々な心理ハードルで連絡が取りづらくなっていた、ということなのです。私も彼から「飲もうぜ」と連絡が来たら、すぐに「行こう行こう」となったと思います。
 考えるポイントは、「相手も会いたいと思っている」という事を前提にすべき、という事です。事実、「今度飲もう」とお互いが言っているのは(合コンのような男女の機微における社交辞令を除けば)、お互い会いたいと思っているからなのです。
 また、気持ち以外の物理的な面、例えば、日程の問題や転勤などでそもそも立地上難しい、或いは、お金の問題でちょっと、と言うケースの場合、先方から断ってきます。が、先方が断るのは先方都合であり決してこちらに対してマイナスの心証を持つ事はないでしょう。むしろ、「連絡してきてありがとう、でもごめんね」となるに違いありません。

(3) きっかけを作る
 何でも良いので、お互いが連絡を取れるきっかけを作りましょう。私の場合は「携帯が壊れた」事でした。
最近では、twitterやfacebookで「発見」されることで飲みに行く事になった、という事もあるようです。結局、通信手段も含めて、相手との連絡が出来ていないので、「飲みに行こう」という機会がなくなっているのですね。
 そういうきっかけがない人は、自分で作ると良いと思います。年賀状は勿論その1つですが、例えば暑中見舞いや、私は旅行に言った際に絵葉書を出す習慣があるのでそれをきっかけにしたりもします。
 そして、相手から何らかのレスポンスが有れば、「じゃあ一度飲みに行こう、来週はどうだろうか?」と具体的に言えば良いだけなのです。


最近、改めて感じるのは、学生時代からの友人は、どれだけ間を空けてからあっても、元の関係性に戻るのは簡単だな、という事です。ただ、お互いの社会的立場が変わっているので、話す内容が変わってきます。昨日波特に、昔話ではなく、今の話、これからの話に花が咲いたので、とても楽しかったですね。
「今度、こんなことやるんだよ。」と相手が頑張っている話を聞くと、私も新たな活力を頂きました。

もっと、「今度飲もうぜ」を実現させよう、と改めて思った次第です。