皆さんは自分自身の成長、あるいは、部下や周囲の成長・育成について度の程度強く意識しているでしょうか?

成長の定義は様々ですが、極端に言えば、「行動を変えること」では無いでしょうか?少なくとも、ビジネスにインパクトを与えるようになる、世の中に価値を提供するようになるためには、知識があるだけ、技能があるだけでは足りず、「それを使って何かをする」と言うことが重要です。
短期的な業績を確保するだけで良いのであれば、成長よりも「とにかく仕事を回す」と言うことが重要かもしれませんが、中長期的な利益を考えると個々人の成長、ひいては組織全体の成長が欠かせません。

以前、「創造性」に関して、いまどきの若者は答え探しをする、という話を書きました。言い換えれば、Googleを調べると様々な知識が転がっている、と言うことです。
一方で、「成長」という観点からは、当然、知識だけでは足りず、「それを使って何ができるのか?」という技能の強化が必要です。この技能も様々な研修、講座などで提供されるようになって来ました。技術系の技能研修だけでなく、ロジカルシンキングのような「思考の技能」についても強化するためのプログラムが多数存在します。(我々のご提供する幾つかの講座もその一つですね。)

となると、もはや「仕事の中で学ばなくても十分成長できる」のでしょうか?

個人的には、コストの観点を除けば、かなりの部分が「仕事の中でなくても学べること」と考えています。ですが、難しい部分もあるだろう、というのが正直な感想で、この「難しい部分」こそがビジネスにおいてキーとなる要素である、と考えています。

難しい部分とは、すなわち「暗黙知になっていて形式知かが難しいもの」です。
文章化できない、一般化できないことですが、やっているうちになんとなく分かっていく。上司や先輩のやり方を見てなんとなく理解していく、そんなものです。

一般的に、形式知化できるものは模倣しやすいと言われます。当然、ビジネスにおいて、それが重要な競争力の根幹であれば各社が真似します。真似しにくいものほど、重要だと思うのです。
優秀な経営者やマネジャーであれば、この「競争の源泉となっている暗黙知」を理解しておられるのでは無いでしょうか?それが、明示的なのか、感覚的なのかは分かりませんが。


結局、「成長」という事を考えたときに、仕事の中でしか得られない成長こそが最も重要な要素である、ともいえます。だからこそ「仕事の中で成長する」という事をもっと意識した方が良いとおもうのです。自己成長でも、部下の育成でも。

と言うことで、そんな話をするかどうかは分かりませんが、家弓正彦の仕事塾は「OJT」について語ります。お時間のある方は、ぜひお越しください。

=====家弓正彦の仕事塾「正しいOJTのススメ」=====
 ■日 程:6月1日(水)
 □時 間:19:00-21:00
 ■講 師:家弓正彦
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