シナプス・マーケティング・カレッジ☆公式ブログ

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ネットはもはや匿名の世界ではない

シナプス後藤です。

先日、日本橋の丸善でばったり友人に会いました。幸いなことに、「ちゃんとビジネス書のところにいた」ので私のイメージは保たれたようです。これが、グラビア雑誌を立ち読みしていたり、バイクメンテナンス本に夢中になっているようだと、「お前なにやってるんだこんなところで」とニヤニヤされながら声をかけられる羽目になったでしょう。一事が万事、危ないところでした。(笑)

さて、今日、facebookを眺めていたら、
「FacebookのIPO申請書類を読めば佐々木俊尚氏が100%間違っていたことが確認できる ユートピア的な幻想の怖さ」
というエントリーを見つけ、読んでみて思いました。

なるほど、ネットはもはや匿名の世界ではないのか、と。

御存知の通り、facebookは匿名の世界ではなく、実名の世界です。ですが、私が言いたいのは、それがもはやfacebookの話だけではなく、ネットが全体的に匿名の世界ではなくなりつつある、という事です。


最近、gmailアカウントを利用する人が増えてきました。Androidを使っている人はほとんど全員が何らかのGmailカウントを登録していることでしょう。これはつまり、「あなたのネットでの行動はGoogleによって記録されている」ということを示します。
それを利用するかしないかはGoogleに任されます。ですが、少なくとも、「何を検索したのか」「どんな動画を見たのか(youtubeで)」「だれとメールのやりとりをしているのか」という情報をGoogleは知っているわけです。


少し前の話になりますが、ある女子大生が「キモい」というコメントを書いた見ず知らずの男性の写真をネット上に公開して大炎上する、という出来事がありました。その時に凄いなーと思ったのは、ネットの住人達はblogのエントリーの情報からmixi等他のメディア等を探りかなり高い精度で本人を特定して行った、という事です。言い換えれば、本気でやれば公開情報から本人を特定できる、という事です。

勿論、あれは、自らが写真をアップする等、情報公開の観点からは「ガードが緩い」状態であったのは確かです。ですが、「アップする」という主体的な情報公開をしなくてもクリックだけで色々な情報が取られている、という事にも気付く必要があるのではないでしょうか?


最近、ネットの4大プレイヤーとして、Apple、Amazon、Google、Facebookが並び称されます。このうち、Amazon、Google、Facebookはユーザの行動を情報収集しています。
例えば、Amazon。Amazonは購入履歴や参照履歴をリコメンドという形に変えて、「我々は君が好きなものを知っている」という事を教えてくれます。それが仮にAKB48のDVDを一度だけしかクリックしなかったのだとしても、彼らはそれをクリックしたという事実を覚えてくれていて、「君、AKB48が新しいCDだすけど、コレも好きでしょ?」と勧めてくれるわけです。

Facebookは上記のblogにもある通り、
【危ないケース・スタディその1】

ぼくのFacebook上の「友だち」である田端信太郎さんのタイムラインで:

「NAVERまとめ ソフトエロ、フェチ系がいつのまにか凄い充実してる、、、W」

とか出ると「ポチッ」と行ってみようかな?という誘惑に駆られるわけです。

しかし、、、

(やや、待てよ、ここで踏んだらあと何処で自分が「公然わいせつ寸前の超ミニスカフェチ」を閲覧したかがバレるかわからない)

と危機一髪のところで自分を制止するわけです。
(ほとんど拷問の世界ですよ、これは!)

匿名掲示板とFacebookを混同しちゃいかん!と僕が主張するのはそういう事なのです。

という状況です。
私の主張とはつまり、上記に付け加えて、Facebookと匿名掲示板だけでなく、Googleやamazonだって、匿名掲示板と混同してはいけなくなってきている、とそういうことです。


勿論、過敏に反応する必要はないと思います。
近所の書店でグラビア雑誌を立ち読みしていたら、そりゃ友人に見つかるかもしれない、とかそんな程度のレベルでしょう。ただ、「ネットだから何をやっても問題ない」という時代から、ネットでの一挙一投足もその人の個性がにじみ出てくる時代になった、という認識を持つべきなのではないでしょうか?

結局、リアルだろうがネットだろうが人間性が問われている、そんな時代に突入してしまったわけです。

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駅の中でカレーを食べてみた 〜品川 camp express

シナプス後藤です。

私は少し変わった舌の持ち主なのか、「欧風カレーは好き」「インドカレーはあまり」「タイカレーは苦手」という一言でカレーといっても好みが変わります。なので、「あそこのカレーは美味しい」という情報には気をつけるようにしています。

最近、品川駅の中にあるカレー屋は美味しい、という噂を聞き、たまたま品川に行く機会があったので寄ってみました。

野菜を食べるカレー camp express ecute品川サウス店

場所は、JR品川駅構内です。山手線や京浜東北線より少し中に入った辺り、と言いましょうか。たまに品川には行くのですが、山の手線か京浜東北線の利用がほとんどなので、そちらの方に寄りついたことが無く、あることに気づいていなかった、というのが正直なところです。

私が行ったのは平日ランチ時ちょっと前、11時半くらいでしたが、もう数人並んでいました。
DSC_0026_Campカレー
お店自体はカウンター席で食べるような形態になっているので、長居する方も少なく回転が早いようでした。なので、ちょっと待っている間に入れたので良かったです。

メニューは色々ありましたが、お勧めっぽい「一日分の野菜カレー」にしました。名前が良いじゃありませんか。これを食べておけば、一日分の野菜が取れます、と。ビタミンや必要な栄養素が取れます、と。(そこまでは書いていなかったように思いますが。)
そして、カレーはcamp expressの名にふさわしく、フライパンに入って、スコップ状の形をしたスプーンで食べます。
DSC_0024_Campカレー


他にも、スプーンや紙がはんごうに入っていたり、水が水筒に入っていたりします。席に座った瞬間、「あぁ、キャンプのカレーか」とコンセプトが分かりやすいのですよね。また、野菜がたくさん入っている、というのも味の方向性が明確でとても分かりやすいと思います。
ポジショニングは、「キャンプで食べるカレー」「野菜たっぷり」ですね。カレーと言うとCoCo壱番屋等を思い出しますが、チェーン店と比べてもエッジが立っていて分かりやすい訴求ですね。

味ですか?
美味しいですよ。皆さんがおっしゃる通り。個人的にはもう少しブイヨンの味が効いていた方が好きかもしれませんが、一番うれしいのはやはり野菜の種類が豊富な事ですね。
トマト、イエロートマト、シシトウ、茄子、玉ねぎ、ピーマン、じゃがいも、サツマイモ、しめじ、えのき、まいたけ、レンコン、かぼちゃ、小松菜、合挽き肉、だそうです。



元々は、代々木にある「野菜を食べるカレーcamp」とのコラボレーションで、池袋駅と品川駅に出店した模様です。なので、品川だけでなく、池袋や代々木でも食べられる、という事ですね。

もし、ちょうど品川や池袋に行かれる方がいらっしゃったら選択肢に考えてみて下さい。

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The Hacker Way 〜Facebookの目指す道

シナプス後藤です。

FacebookがいよいよIPOをする、という事で話題になっています。
IT Media〜FacebookのザッカーバーグCEO「金もうけのためのサービスではなく、サービスのための金もうけ」

創業者のマーク・ザッカーバーグ氏は「われわれは金もうけのためにサービスを構築するのではなく、サービス構築のために金を稼ぐのだ」と米証券取引委員会(SEC)に提出した株式上場の申請文書で述べています。
Facebookの申請文書

最近、Wayマネジメント、つまり企業理念や事業の社会的目標等、大きなビジョンに基づいた固有のやり方でマネジメントをする手法が多くの企業で取り上げられているといいます。特に、グローバルでビジネスをする企業の場合、日本人だけが従業員で無いため、なぜその会社に所属しているのか、という意味を明確にした方が従業員のパフォーマンスが高く、また離職率も低くなるのだそうです。

企業理念は多くの場合、社会に何を提供するのか、という観点で語られます。たとえば、Googleは世界中の情報を電子化するのが企業の目的です。

Facebookは、The Hacker Wayを掲げています。
一般に、「ハッカー」というと企業のシステムに不正に侵入し、システムを破壊したり、情報を盗んだり、改ざんしたりする人の事を指します。つまり、泥棒、や人殺し、と同じように悪い人の事を指す事が多いようです。
しかしながら、本来の意味のハッカーはネガティブな意味でなく(ネガティブな意味では「クラッカー」という言葉が使われることもあります)、極めてITに精通した人の事を指すようです。

The Hacker Wayとは、継続的に反復し、改善していくアプローチで、製品やサービスに「完成」はなく、常に改良していくことです。

そして、Facebookでは原則として次の5つのコアバリューを掲げます。

・Focus on Impact:インパクトに注目する
・Move Fast:素早く動く
・Be Bold:大胆になる
・Be Open:オープンである
・Build Social Value:社会的価値を作る

申請文書の日本語訳はこちらをご参照ください。


ハッカーは継続的に反復し改善していくアプローチです。それをこの5つの原則を元に取り組んでいけば、きっと持続的な競争優位性が出来あがるでしょう。
これからのFacebookが楽しみですね。


ただ、もしかすると、5年後ぐらいには、「ハッカーとは、不連続にチャレンジし、改革するアプローチの事でもある」と付け足すかもしれません。
なぜなら、今の我々にとって最高に革新的なfacebookは、もしかすると5年後の我々には普通のつまらないツールになっているかもしれないのだから。

新規事業開発ワークショップ研修

Think Different

シナプス後藤です。

私はSonyが好きではありませんでした。Sonyを「好きではない」と意識したのは恐らくノートPCが広まってVAIOを皆が持ち始めた時です。
彼らは口々に言います。
「やはり、VAIOはカッコいい。」

私はVAIOのどこが良いのか、さっぱりわかりませんでした。紫色の筐体、性能の割に高い本体、Sonyスイッチ、というしばらく使うと壊れるという噂つきです。それをさも自分がカッコいいという口ぶりで話す人々が好きではありませんでした。

しばらくすると当時のSony好きたちは今度は、Appleがいいと言い始めます。
そして彼らは口々に言います。
「やはり、iPhoneはカッコいい。」

私はiPhoneのどこが良いのか、さっぱりわかりませんでした。無駄に重い筐体、高い本体、電池が切れても自分で交換すらできない、というオプション付きです。それをさも自分がカッコいいという口ぶりで話す人々が好きではありませんでした。

未だに、Productとしての当時のVAIOや、今のiPhoneを好きになるのは個人の感情としてあまり理解できません。ただ、一つ分かったことがあります。当時のVAIOを持っていた人も、iPhoneを使っていた人も、それを持っていることがステータスでした。
そして、彼らが語るのは機器の性能ではなくデザインと、それを使う事による世界観だったように思います。


もし、皆さんに何かこだわりがあり、私のような人から「君がなぜそれを好きかが分からないよ」という批判を受けた時。
もし、皆さんが何か変えたいことがあり、私のような抵抗勢力に悩まされている時。
もし、皆さんに何か成し遂げたいことがあり、私のような周囲に邪魔をされた時。
そんな時には是非、これを見て下さい。

Think Different.


クレイジーな人たちがいる
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち
四角い穴に丸い杭を打ち込むように物事をまるで違う目で見る人たち

彼らは規則を嫌う 彼らは現状を肯定しない
彼らの言葉に心をうたれる人がいる
反対する人も 賞賛する人も けなす人もいる
しかし 彼らを無視することは誰にもできない
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ
彼らは人間を前進させた

彼らはクレイジーと言われるが 私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが本当に世界を変えているのだから




多分、井深大氏、盛田昭夫氏や、Steve Jobs氏が作ったのは、電子機器ではなく、世界なのだろうな、とふと考えました。

新規事業開発ワークショップ研修

言われてみればそうだよなぁ、と思う事「イノベーションのDNA」を読んで

シナプス後藤です。

ファースト・ムーバー・アドバンテージ、という言葉があります。日本語では「先行者利益」ですね。
最初に動いた人が高い利益を得る、という話です。

例えば、特許や発明がそれにあたります。また、ブランドも「最初に名付けた人」が有利に働きます。うま味調味料なら「味の素」、コピー機なら「ゼロックス」(今はだいぶ変わってきましたが)などがそうですね。他にも、小商圏の中で最初に出店した人、等が有利です。

いずれも、「早くゴールした人」が最も利益が得られる、とそういう事です。

さて、先日、イノベーションのDNAを読み終わりました。一度じっくり振り返りたいものですが、そうだよなぁ、と思った事を備忘録も兼ねて書いておきたいと思います。

スカイプを立ち上げた、二クラス・ゼンストローム氏の言葉だそうです。

たとえば、テレビのリアリティ番組(視聴者参加型のドキュメンタリー番組)か何かで、無人島の真ん中に数人を置き去りにしたとする。沖に一番早く着いた人が優勝だ。何人かは、自分がどこにいて、どの方角に進めばいいのかを調べようとするだろう。また「木か岩か丘に登って周りを見渡せば、どっちにいけばいいかわかるさ」という人もいる。そうやって時間をかけて計画、分析して進むべき方向を見つけようとする。でもなかには、さっと辺りを見回して、直感の命じるまま走りだす人たちもいる。
島に置き去りにされた人が大勢なら、木に登って場所や方向をじっくり考える人は絶対勝てないと断言できる。なぜか?勘だけに頼って走りだすばか者がいるからだ。お気に早く着く可能性は、こういう人たちの方がずっと高い。要は、こっちに行くべきだという強い直感があるなら、全速力で走りだすべきだ。



我々のビジネスは競争環境の中で行われます。厳しい環境の中では「勘だけに頼って走りだすばか者」がいないとも限りません。そして、良いアイディアは必ず誰かが試そうとするはずなのです。

イノベーションにおける「行動すること」の大切さを改めて実感させてくれますね。

皆さんは、良いアイディアを「暖め過ぎ」てはいませんでしょうか?

イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)

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